会社設立時のお祝いは、どんなものが最適?花や観葉植物以外のおすすめ4選
はじめに
お世話になった人や親しい人が会社を設立した際には、これからの発展を祈ると共に感謝や応援の気持ちも込めてお祝いの品を贈りたいものです。胡蝶蘭といった花や観葉植物を贈るのが一般的ではありますが、その他にも喜ばれる品はいくつかあります。
今回はあえて、花や観葉植物以外で、会社設立時のお祝いとして最適なものを紹介します。
▼目次
会社設立時にお祝いを送る理由
会社を設立するということは、設立する当事者にとっては人生の一大イベントであり、大変おめでたいことです。身近な人が会社設立するということになれば、新しい門出を応援するということはもちろんのこと、事業の発展や成功をお祈りするという意味を込めて、お祝いの品を贈りましょう。
また、お祝いを贈ることによって、これからも良い関係を築いていきたいという意思表示にもなりますし、今までの関係性や絆をより強めたり、今後の取引の拡大につなげたりということにもつながるかもしれません。
1.贈る時期と金額
会社設立の時期に間に合うよう、知らせを受け取ったらできるだけ早めに贈ります。たとえば生花であれば開業当日の午前中、観葉植物などなら開業前日に贈るのが望ましいとされていますが、それ以外の品であれば、遅くとも会社設立の1週間前から前日までには届くように配慮して、早めの準備を心掛けましょう。
また、贈る日は仏滅を避けるなど六曜も気にかけて手配をすれば、印象もよりよくなることが望めます。
金額については、相手との関係性によって見極める必要がありますが、重要な取引先には3万円~5万円程度、通常の取引先には1万円~3万円程度、知人や友人へのお祝いとしては5千円~1万円ぐらいが目安とされています。
2.贈ることがNGとされるものもある
火事や赤字が連想されるため、ライターや灰皿、キャンドル、ストーブやヒーターなどの電化製品、赤い花などは、縁起が良くないということでNGとされている贈り物です。また、スリッパやマットといったものは「踏みつける」ものになるため、特に目上の人には失礼とされています。
さらに、センスのよい文房具を贈ることもポイントが高いように思われるかもしれませんが、目上の人には「より勉強しなさい」というような意味に捉えられかねず、失礼と感じられることもあるため、特に礼儀を重んじる相手に対しては注意が必要です。その他にも、事業を起こす際に縁起を担ぐ人も多いため「苦」を連想させる9や、「死」を連想させる4といった、語呂合わせの悪いものをイメージさせるようなものは避けるようにしておいた方がベターといえます。
加えて「手切れ」につながるとされるハンカチ、弔事で使われるようなお茶や海苔といったものも縁起が悪いとされていることを覚えておくとよいでしょう。
贈り先に喜ばれる!会社設立のお祝い4つ
お祝いの気持ちが伝わってかつ実用的で贈られた側の手間もかからない、といった品が理想的な開業祝いといえます。せっかくのお祝い、相手に喜んでもらうために先方に必要なものを聞いてみることも1つの方法です。
たとえば会社設立時はオフィスに置く備品など、何かとモノが足りない時期です。そのためより使えるもの、より相手が必要としているものを贈ることができるので、無駄がなく理想的ではないでしょうか。
ただ尋ねてみるにしても遠慮もあるでしょうし、相手も素直に「これがほしい」とはなかなか言いにくいもの。相手のニーズに合うものをチョイスして喜んでもらいながら、贈り主のイメージアップとセンスのよさもアピールしていきましょう。花や観葉植物以外で、これなら贈り先にも喜ばれるであろうアイテム4つをご紹介します。
1.お酒
お祝い事に欠かせないのはやっぱりお酒です。日本酒に限らず、ワインやシャンパンなど、贈られる側の人がお酒を好み、会社設立のお祝いをする場を設けるということであれば、お酒を贈るときっと喜ばれるでしょう。
たとえば、設立パーティで鏡開きをおこなったり、来場者にお酒を振る舞ったりするというのであれば、準備の状況などを確認した上で、樽酒や角樽を贈るのも良いでしょう。他にも、日本酒には『開運』や『益々繁盛』、『笑福来運』、『国士無双』といった、開業の際のゲン担ぎには持ってこいの銘柄のお酒もあるため、予算に合わせてぴったりのものを探してみましょう。また、シャンパンやワインもお祝いに華を添えるものとなります。
ラベルが美しいものを選んでセンスをアピールするもいいですし、よりこだわるのであれば、ラベルに名入れや彫刻でお祝いのメッセージを入れるというサービスもあります。飲み終わった後も飾ってもらうことで、飲んで終わりとなるギフトではなく、記憶に残るものになるはずです。ただしお酒の飲めない経営者に贈っても困惑されるだけになりますので、事前にチェックをしておきましょう。
2.家電製品
店舗とオフィス、どちらにしても開業直後はあまり多くの備品が揃っていないことが多いこともあり、あれば重宝するものを贈ると喜ばれます。たとえば、ハンディタイプの掃除機や、加湿器、空気清浄機、コーヒーメーカーなどの家電製品は贈り物としても人気です。
どのようなインテリアでも調和する、シンプルなデザインのものにすれば間違いはないでしょう。
3.現金、ギフト券、商品券
贈ったものが重複してしまうのを避けたい場合や、少しでも実用的に役立ててもらうためには、現金やギフト券・商品券といった選択肢として考えられます。
会社設立や独立開業をお祝いする場合、現金や商品券を贈ることは、先方が目上の人であっても失礼にあたりません。渡す時にはきちんと蝶結びの祝儀袋に入れ、開業の挨拶時に直接手渡しましょう。渡すまでには袱紗(ふくさ)に入れておき、マナーに従うことも大切です。
ただ、なかには「金額が分かるから失礼」、「現金は生々しい」と感じる人がいないとは限りませんので、贈る相手によってはデリケートになる必要でもあります。
4.カタログギフト
先に紹介した現金や商品券などのお祝いについて、金額が分かってしまうことから抵抗を感じるのであれば、昨今ではスタンダードとなったカタログギフトを考えてみてはいかがでしょうか。
なにを贈るかということに頭を悩ませることもなく、開業した後からでも不足しているものや、欲しかったもの、必要なものを贈られた側が選ぶことができるので、非常に役立つギフトといえるでしょう。
会社設立や開業に特化したビジネス向けのカタログギフトなどもあり、さまざまな金額や用途、プランから選ぶことができるため、贈る側の知識があまりなくても、間違いのない贈り物として喜ばれるはずです。ただ、カタログギフトだけを渡してしまうことで、「心がこもっていない」と味気なく思う人もいるかもしれませんので、メッセージカードを添えるなどして、お祝いの気持ちをしっかり込めるようにしましょう。
新しい会社の船出にエールを贈ろう
新たな会社の記念すべきスタートを祝うものとして、純粋に「なにが喜ばれるのか」を贈られる側の立場に立って考えれば、おのずと贈るものはなにがいいか、どういった配慮をすべきなのかが見えてくるはずです。
相手の会社のことはもちろん、経営者や担当者の好みや性格まで知った上で、しっかり考えたいものです。またお祝いの意味と同時に、よい関係を今後も保っていきたいという意味も込められる祝いの品だからこそ、印象に残るもの、ワンランク上のものをプレゼントすることで新たなビジネスチャンスにもなるかもしれません。贈る品を選ぶプロセスも含めてお祝いなので、心を込め、また時間もかけて相手の方に本当に喜んでもらえる品を吟味しましょう。