海外旅行中もスマホでインターネットを使えれば快適な旅になるでしょう。
たとえば、観光スポットや交通機関の情報を調べたり、翻訳アプリや地図アプリなどのツールをダウンロードして旅先で活用することができます。
海外でインターネットに接続する方法としてeSIMがあげられます。
この記事では、海外でeSIMの概要と利用するメリット・デメリットを解説するとともにeSIM以外の選択肢としてWiFiの利用方法を紹介しています。
この記事はこんな方におすすめです
- 海外旅行に行くときのインターネットを準備したい方
- eSIMについて詳しく知りたい方
- 海外旅行でeSIMを利用する際のメリットとデメリットを知りたい方
ビジョングループお客様サポートサイト編集部
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eSIMは普通のSIMとどう違う？
eSIMとは、スマホなどの端末に部品として組み込まれているデジタルSIMです。
新しい規格のSIMとして注目を集めています。
従来型のSIMは契約者の識別番号や電話番号などを記録したICカードです。従来型SIMは、スマホなどの端末に差し込んで使用します。
eSIMは、端末そのものに組み込まれているため抜き差しの必要がありません。
契約情報の書き換えは遠隔操作（RSP）で行います。
Web上の契約・手続きだけで通信事業者を変更できるため便利です。
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの主要キャリアでは既にeSIMに対応しています。
そのため、日本でも普及すると予想されています。
海外旅行におけるeSIMのメリット・デメリット
海外旅行中にスマホでネットを利用したい場合、eSIMは有力な選択肢になります。
しかし、日本ではそれほど普及していないため、eSIMの特徴を理解してから選択する必要があります。
この項目では海外旅行でのeSIM利用のメリット・デメリットを紹介します。
海外旅行中にスマホでeSIMを使うメリット
海外旅行中にスマホでインターネットを使うためにeSIMを利用する場合のメリットを3つそれぞれ紹介していきます。
旅行先でSIMを用意しなくてもOK
海外旅行先でスマホを利用したい場合、現地でプリペイドSIMを購入して、SIMフリーのスマホに自分で挿入することが一般的です。
基本的には、インターネットに接続できない状態でSIMの販売店を見つけなければなりません。
さらに、プリペイドSIMの購入後、SIMを差し替える手間が発生します。
eSIMであれば、通信事業者と契約を結んでRSPを行うだけでインターネットに接続できます。
そのため、従来型の物理SIMカードよりも手間がかからないため便利です。
デュアルSIM運用が可能
デュアルSIMとは、1台の端末に2つのSIMを搭載して通信の切り替えを行える機能です。
近年、デュアルSIM機能を採用したeSIM端末が増えています。
海外旅行におけるデュアルSIMのメリットは、日本で使用するSIMと海外旅行先で使用するSIMをひとつの端末に搭載できることです。
複数のプロファイルをダウンロードしておけば、滞在国にあわせて回線をスムーズに切り替えられます。
切り替えはスマホの設定変更で行えます。
海外旅行先で手軽に通信環境を確保できる点は魅力です。
従来のSIMより安心
eSIMは端末に組み込まれているため、安全性が高いと考えられています。
端末を盗難されたり紛失したりしても、SIMカードを取り出して契約者情報を抜き取ることが難しいからです。
また、端末に組み込まれているため、SIMを紛失するリスクもありません。
従来型のSIMは、非常に小さいうえ入れ替えを行わなければならないため、注意していても紛失することがあります。
物理的なトラブルが起こらない点もメリットです。
デジタルのデータ形式でプロファイルを扱うため、従来のSIMのようにカードの不具合や端末との相性で認識されず機能しないなどは起こりません。
eSIMを選択することで、従来のSIMに伴うさまざまなリスクを回避できます。
海外旅行中にスマホでeSIMを使うデメリット
海外旅行中、スマホでインターネットを使うためにeSIMを利用する際に、気を付けたいデメリットもあります。
対応機種が少ない
eSIMは国内でも導入が進みつつある新しい技術です。
そのため、現存のスマートフォン端末のすべてがeSIMに対応しているわけではありません。
さらに、国内キャリアが販売している端末はeSIMに対応していないことがあります。
また、従来のSIMはカードを入れ替えればよいため、端末により非対応ということは基本的にありません。
そのため使用できる機種が限られてしまう点は、eSIMのデメリットのひとつです。
オンライン契約が基本
オンライン契約が基本になる点にも注意が必要です。
契約前にインターネット環境を整備しなければなりません。
また、ある程度の知識が必要になるため、基本的な内容を理解していない方やネット申し込みが苦手な方には向いていないといえるでしょう。
一部のキャリアでは店頭での契約に対応していますが、別途手数料がかかることもあります。
詳細を確認してから申し込み手続きを進めましょう。
データ専用プランだと音声通話ができない
eSIMはデータ通信専用プランが中心です。
データ通信専用プランを契約すると、電話回線を使用する通話は行えません。
SMS（ショートメール）の送受信も行えないため注意が必要です。
一方で、データ通信を使用した通話は行えます。
SNSアプリなどの機能を使えば通話を行えると考えればよいでしょう。
通話を全く行えないわけではありませんが、データ通信専用プランを契約するとやや不便になります。
海外旅行にはeSIM以外にWiFi利用もおすすめ！
海外旅行のためにeSIMの新規契約やeSIM対応端末への変更を行いたくない場合は、WiFiの利用を検討するとよいでしょう。
この項目ではWiFiの利用方法と注意点を紹介します。
フリーWiFiを利用する
利用方法のひとつとしてフリーWiFiがあげられます。
旅行客が多い国であれば、主要都市で基本的に利用できます。
対応エリアはケースによって異なりますが、一定規模以上の空港、ショッピングモール、繁華街の飲食店などでフリーWiFiは提供されており、無料で使うことができます。
ただし、実際のフリーWiFi事情は国や地域で大きく異なります。
利用制限や非対応エリアが設けられているケースなどもあるので、事前に旅行先のフリーWiFiをリサーチしておくことをおすすめします。
また、セキュリティが万全でない場合もあるため、利用の際は個人情報が盗用される等のリスクがあることも理解しておく必要があります。
WiFiレンタルサービスを利用する
ポケットWiFiのレンタルサービスを利用して、通信環境を確保することもできます。
グローバル対応のポケットWiFiは、コスパの良い通信手段です。
用途に応じたプランを選べるため、通信費を無駄にしません。
空港カウンターや宅配で受取・返却を行えるサービスもあります。
また、フリーWiFiで問題になりがちなセキュリティ面も対策を講じています。
安心して選択できるWiFiの利用方法です。
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海外旅行時のWiFi利用の注意点
海外旅行でWiFiを利用する際は、不必要な通信を行わないことが重要です。
ここからは、WiFi利用時に注意したいポイントを紹介します。
モバイルデータ通信を無効にする
海外旅行でWiFiを利用するときはモバイルデータ通信をオフにします。
これにより携帯電話会社が提供するデータ通信を行えなくなります。
通信料を抑えるため大切なポイントです。
Android端末でモバイルデータ通信を無効にする方法
「設定」を開き、「ネットワークとインターネット」を進み、「インターネット」を選択して「モバイルデータ」をオフにします。
iPhone端末でモバイルデータ通信を無効にする方法
「設定」を開き、「モバイル通信」へ進んで「モバイルデータ通信」をオフにします。
アプリの自動更新・アップデートを切る
アプリの自動更新・アップデートもオフにします。
自動更新・アップデートのデータ通信量が多いと、契約しているデータ通信量をすぐに使い切ってしまいます。
想定外のタイミングで通信制限が発生すると、計画通り海外旅行を楽しめません。
このようなトラブルを防ぐため、自動更新・アップデートはオフにしておきましょう。
Android端末でアプリの自動更新・アップデートを無効にする方法
「Playストア」から「設定」へと進み「アプリの自動更新」をオフにします。
iPhone端末でアプリの自動更新・アップデートを無効にする方法
「設定」から「App Store」へ進み「Appのアップデート」をオフにします。
バックアップなどのクラウド同期を解除する
Android端末、iPhoneとも、クラウドストレージへ自動バックアップする機能を搭載しています。
海外旅行中はスマホで写真を大量に撮影することが少なくありません。
これらをクラウドストレージへ自動バックアップすると想定以上の通信量を消費してしまう恐れがあります。
したがって、自動バックアップ機能もオフにしておきましょう。
Android端末でバックアップなどのクラウド同期を解除する方法
「Google One」アプリを開いて「デバイスのバックアップ」から「詳細を表示」へと進んでバックアップしないデータをオフにします。
iPhone端末でバックアップなどのクラウド同期を解除する方法
「設定」から「ユーザー名」を選択し、「iCloud」へと進んで「iCloudのバックアップ」をオフにします。
海外旅行中もグローバルWiFiでネット利用を快適に！
eSIMを利用することで、海外旅行先でも手軽に通信環境を確保できます。
ただし、現状では対応しているスマートフォンの機種が少ないという点で、利用しにくくなっています。
現実的な選択肢になりえない場合は、海外WiFiレンタルの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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