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会社設立で揃えておくべきハンコの種類とは?

はじめに

ハンコには大きさや形、書体が違うなど、さまざまな種類があります。ハンコは契約書にも必ず押され、法的効力も発生する大変重要なものです。
会社設立にあたり、用意しなければならないハンコがいくつかあります。購入に失敗しないための各ハンコの役割と書体、材質についてまとめました。

ハンコの効力についても解説しているので、会社設立時の基礎知識として覚えておいてください。

▼目次

会社設立に必要なハンコの種類

結論からいってしまうと、会社設立に必要なハンコは、届出義務のある会社実印だけでも問題はありません。

しかし実務上は、実印と銀行員、角印、ゴム印の4種類のハンコを持つのが一般的とされています。悪用や紛失などのリスクを回避するためにも、4種類準備して使い分けるのが望ましいでしょう。

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会社の実印とは

代表者印とも呼ばれるこのハンコは、会社設立時に法務局でおこなう法人印鑑登録証明書の登録で必要です。

各種書類への押印や、契約を結ぶ際にも使用するハンコです。法的な権利義務を証明するためもっとも重要とされているハンコで、鍵付きの保管庫で厳重に保管されることが多く、慎重に扱われます。
通常は直径18.0mmの丸印で、外側に会社名、中央に代表取締役印などの役職名が彫刻されています。

唯一性を守るため、銀行印や認め印など、ほかのハンコとの併用は避けて使うようにしてください。

1.会社の銀行印

その名の通り、会社の銀行口座を開設するときに届けるハンコです。手形や小切手にも押印して使用します。

会社の実印を銀行印として使用している会社もありますが、外に持ち出した際、紛失や破損のリスクを回避するために銀行印を別で用意しておきましょう。

会社実印と見分けがつきやすいように、実印より少し小さいサイズの丸印で作られることが多いです。外側には会社名、中央には銀行之印と彫刻されます。

2.角印とは

会社印や社印とも呼ばれる、四角い形のハンコです。会社で使う認め印のようなもので、領収書や請求書、見積書など社外に出す書類や、稟議書などの社内文書にも使用されます。

社名のみが刻印されていて、法人の権威を象徴するためには作っておいて損はないハンコです。角印が押してあることで信用度が上がります。

角印の大きさに規定はありませんが、21mm角と24mm角が一般的に多く使用されています。

3.会社のゴム印

住所印とも呼ばれていて、会社の所在地、会社名、代表者名などが彫刻してあるゴム製のハンコです。封筒の差出人欄に押したり、住所や会社名など手書きで記入する代わりに押したりして使います。

セパレート式になっているタイプのゴム印もあり、必要な項目だけ選んで押印することもできます。自筆で書く場合にゴム印を使えば、手間を省くことができるので作っておいて損はないでしょう。

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会社設立時に知っておきたいハンコの書体や材質

ハンコは一度作ったら長く使うものです。ずっと使う会社の顔になるものだからこそ、書体や材質にもできればこだわって作りたい。
こだわるなら知っておいて損はない、書体や材質について解説します。

1.会社のハンコで使う書体の種類

・篆書体(テンショタイ)

会社印でもっとも使われている書体です。読み取りにくく偽造しにくい特徴があるので実印に利用されることが多いです。日本銀行発行の、普段使っているお札にも篆書体のハンコが使用されています。とくに好みの書体がない場合は、篆書体を選択すれば間違いないでしょう。

・印相体(インソウタイ)

篆書体をさらに偽造しにくく進化させた書体です。外枠に接する面が多いため欠けにくく、丈夫なハンコとして知られています。

また八方向に広がっている文字は、縁起がよいとされており、吉相体とも呼ばれることもあります。篆書体の次によく使われている書体です。

・隷書体(レイショタイ)

お札に書かれている壱万円や日本銀行券の文字は、隷書体で書かれています。波打つ運筆を用いた、横長でバランスのよい書体です。

読み取りやすいので認め印には最適な書体ですが、偽造される可能性が高いので、実印や銀行印には向きません。

・古印体

隷書体を丸くした書体です。日本独自の書体で、馴染みがあり読みやすいのが特徴です。こちらの書体も認め印によく使われる書体で、偽造されると危険な実印や銀行印には適していません。

2.会社のハンコに使われる材質の種類

・柘(つげ)

木材である柘は朱肉がなじみやすく、木独自の柔らかで手触りのよい質感が特徴です。ほかの材質より手頃な値段で販売されていますが、直射日光や乾燥、湿気などに弱く、保管場所に注意する必要があります。

また朱肉の油分が、柘に染み込みもろくなることがありますので、押印後は朱肉をきれいに拭き取るなどこまめなメンテナンスが柘のハンコを長持ちさせるコツです。

・黒水牛

水牛の角を加工して作られる印材で、主成分はタンパク質です。朱肉にも馴染みやすく、柘のハンコより耐久性に優れています。なにより光沢感のある黒は、高級感と威厳を感じさせてくれます。

耐久性に優れていますが、乾燥には弱い印材です。乾燥しすぎるとひび割れを起こす危険があるので、オリーブオイルを塗るなどの乾燥対策をおこなうことで長持ちさせることができます。

・チタン

シンプルで未来感のあるフォルムが人気のチタンは、印材としての歴史は浅いですが、耐久性とメンテナンスのしやすさはほかの印材とは比べ物になりません。

ハンコ自体に、しっかりとした重みがあるので押印がしやすいといった特徴があります。落下やぶつけてしまったときの衝撃にも強く、乾燥や湿度に気を使うこともありません。特別なメンテナンスは必要なく、水洗いができるのでいつまでもきれいなハンコを維持できます。

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会社設立で知っておくべきハンコの効力

会社の重要な書類は、記名と押印がセットになっていることが多いです。ハンコは会社の意思決定を示す重要なものと考えられています。

しかし法的に見てみると、実印と認印で効力に差はありません。民法では合意があれば契約は口約束でも有効であるとされています。

ただ契約に関して争いが生じた場合、ハンコによって有効性や立証性が違ってきますので、会社印は重要な意思決定を示すものとして、厳重に保管しておかなければならないという考え方をするべきです。

とくに会社設立時はハンコの意味について十分に理解し、必要のない書類には押印をしないということを徹底して守ることで、大きなトラブルを避けることができます。

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まとめ

普段何気なく使っているハンコにも、それぞれに意味があり、重要な役割を果たしています。会社を設立する場合、多くの場面でハンコを使用することになりますので、自分が気に入ったハンコで、長く使えるものを選びましょう。

会社設立の代行を行っている業者でもハンコを取り扱っています。

会社設立の際は、代行ツールを使用すると一人でも簡単に会社設立ができます。一度相談してみましょう。

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