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在宅で副業しながら起業準備。1日30分で年間54万の開業資金を貯めるには?

はじめに

「会社という大きな傘を離れて自分の実力を試したい」、「自分のペースで働きたい」、「社長になりたい」など起業を志す理由は実に様々です。しかしどのような理由があるにせよ起業し、その仕事を継続していくためには必要なことがいくつかあります。ここではその必要なことを紹介するとともに、起業までの道筋のヒントをまとめました。

▼目次

起業への道のりは、在宅でできる副業で

開業に必要なものとはいったい何でしょうか。そう聞かれたら「お金」と答える人もいれば、「人脈」と答える人もいるでしょう。ではどちらが正解なのでしょうか。答えはどちらかのみではなく「どちらも必要である」といえます。事業内容にもよりますが、自宅を事務所や店舗とするのであれば、50万円程度から開業できると言われています。しかし開業したとしても、その後の仕事の保証がないのであれば、事業を継続することはできません。そこでこの資金と人脈の両方を得るために、今、何をするべきなのでしょうか。

通常、今現在勤めている会社で働いている分だけでは、開業の資金まで貯めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。また内勤職であればさらにコネクションを作ることも難しいといえるでしょう。そこでおすすめするのは、ずばり【副業】です。

帰宅後の30分を副業に充てたとして、1カ月で15時間、1年間で約180時間にもなります。あなたの時給を3,000円とするならば、1年間でその資金を得られるでしょう。さらに副業であれば今まではあくまで会社の一社員として携わっていた仕事も、個人の顔でおこなうことになり、事業の今後につながる第一歩となる可能性もあります。ただし就業規則上副業を禁止している会社も多いので、まずは自分の会社の就業規則を確認することが重要です。

・在宅ワークのメリット

先ほども述べましたが、在宅ワークの最大のメリットは、自宅をオフィスにできることです。自宅がオフィスになれば仕事の受注、作業、納品までを一括しておこなうことが可能です。また労働時間を選べるというのも魅力のひとつです。
会社勤めであれば、電車などの公共交通機関に合わせた通勤が必要ですし、社屋の稼働時間で仕事の時間を制限されています。在宅ワークの場合は、仕事にかかる時間さえ確保できればいつ働いても自由になります。

・在宅ワークの環境整備と必須アイテム

在宅ワークを始める際、必要なものは実はそれほどありません。しかしより良い仕事をするために、まずはパソコンや周辺機器、ネット環境を整えることが必要です。また1日たった30分間の副業でも、作業用のデスクや椅子もあるとあまり疲労を感じずに集中することができるでしょう。
しかしここで忘れてはいけないのは、会社という後ろ盾があった時ほどの信頼は、個人ではないということです。また、例え家族間であったとしても守秘義務があるので、アカウント管理をしっかりするなどセキュリティーにも配慮しましょう。

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副業で年間54万円の開業資金を貯めるには

毎日働きながら副業するとなると、短時間で長期間続けられる仕事を探すことが必要となります。先ほどもあげたように時給3,000円であれば、1日30分の副業でも年間54万円を貯めることができます。では、時給3,000円の仕事にはどんなものがあるでしょうか。

アルバイト情報誌を見たことがある人ならば、この3,000円がいかに高い時給かはわかるかと思います。しかし経験を求められる仕事や、専門性を問われるものであれば、高時給も夢ではありません。英語や外国語が得意な人であれば、語学力を活かした翻訳業務がおすすめです。ライティング能力に長けている人は、小論文の添削で効率よく収入を得るのも良いでしょう。またインターネットで最近よく見かける覆面調査員も、店舗調査にレポート作成時間を合わせたとしても高時給であると言えます。

・在宅ワーカーが新たに仕事を得るために

すでにライターやデザイナーとしてのノウハウやキャリアがありそこからの独立を目指す場合、まずは知り合いから声をかけていくのが一番でしょう。これまで関わりのあった編集プロダクションや制作会社であれば、過去の実績で仕事を依頼されることもあります。また自分の気になるホームページや雑誌で求人があれば、すぐに応募をしたほうがよいでしょう。よく目にしている媒体での仕事は、内容そのものへの自身の興味・関心が高く、実力を発揮しやすいもの。次の仕事につながる可能性が高いといえます。

また話題のクラウドソーシングの中には、プロ向けの依頼を基本とした高時給の仕事もあります。プロ向けの依頼の中には長期継続の業務も多いので、登録しておくと良いでしょう。

・クラウドソーシングサービスの活用

副業で憧れの仕事に挑戦したいという人も、ぜひクラウドソーシングサービスを活用しましょう。近年外部への発注は減少傾向にあります。その中でも仕事の集まってくるクラウドソーシングで小さな依頼からコツコツと獲得して経験を積み、信用を得ることで高時給の可能性も開けます。ライターとしての能力を身につけるなら、テープ起こしや音声入力(トランスクリプト)から始めてみるのもよいかと思います。
最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると短時間で効率の良い作業も可能となります。

・自分のスキルを販売する方法

過去の経験や自分のスキルが、実は他の人にとって大変価値のあるものだということがあります。最近急増しているスキルマッチングサービスは、現役ビジネスパーソンやOB・OG、プロのコンサルタントまで、さまざまな業種・業界で活躍する人々に意見やアイデアを求めるものです。

つまり、どのような職種の専門家であっても、その知見や技術を販売することができるのです。すき間の時間に考えたことや、以前から温めていたアイデアがどこかの企業の役に立つことで自己肯定感も高まり、案件によっては高額な報酬も得られる、新しい仕事の形と言えるでしょう。

・好きなことや趣味、関心のあることを仕事につなげる

趣味の手仕事に自信があるならば、雑貨やアクセサリーなど、手作りの品をハンドメイド通販サイトで販売するという方法もあります。ここ数年、ハンドメイドマーケットは大幅な成長を遂げ、各社ホームページでの販売はもちろん、スマートフォンのアプリを活用し、手軽に販売・購入できるようになっています。大手ハンドメイドサイトでは、月に10万円以上稼ぐ人が1,000人を超える(ハンドメイド販売サイト「minne」2016年3月6日現在)とのことなので一定の人気を得られれば、開業資金を貯める手段にもなり得るともいえます。

既存の販売サイトを利用するなどの方法以外にも、周囲にサイト運用に詳しい人がいる、自分に知識があるという場合は、ネットショップを立ち上げるのも良いでしょう。システム構築やサーバー使用料など多少の初期投資はかかりますが、自分のサイトであれば、手数料は当然無料です。これはハンドメイド作品に限らず、自らセレクトした商品を販売する場合も同様です。もちろん、商品を作る費用や買い付けの資金は必要になりますが、好きなことや興味・関心のあることを仕事にするまたとないチャンスとなるでしょう。

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起業前の副業は今後の事業を占う試金石

インターネットやメールはもちろん、オンラインストレージなどの充実化により、在宅ワークの需要は拡大しその業務の幅も広がってきています。つまりどういうことかというと、在宅での起業がしやすく、副業も実現しやすいということです。また自身の経験やスキルを必要としている人ともつながる環境は将来の仕事相手と出会う、ともに働く仲間を探すなどのアクションも可能にします。

安定した仕事を続けながらの副業は、自分のセンスや腕が仕事につながるかどうか試すのには最適です。独立後の事業について見極めるためにも、副業をすることが有益な助走期間となるといえるでしょう。

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