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好きな時間に好きな場所で仕事する。ノマドワーカーとして起業するこれからの働き方

はじめに

「ノマドワーカー」とは会社や事務所といった固定の場所で仕事をするのではなく、自由に好きな時間に好きな場所で働く人のことを指します。起業直後は自宅で開業する人も多いと思いますが、なかなか仕事に注力できないという人もなかにはいるかもしれません。起業時の一つの働き方として、ノマドワーカーの実態を見てみることにしましょう。

▼目次

ノマドワーカーについて知ろう

ノマドワーカーについてどんなイメージ持っているでしょうか。ノマドという言葉の語源は、フランス語の「nomade」、英語の「nomad」にあたり、遊牧民を意味します。
遊牧民という言葉から推測できるように、場所や時間にとらわれず働く人たちを「ノマドワーカー」と呼びます。実際にノマドワーカーとして働いているのはどんな人たちなのでしょうか?

・ノマドワーカーとは

カフェに行くと一人パソコンに向かって仕事をしている人を見かけることはないでしょうか?もしかしたら彼らはノマドワーカーとして働いている人たちかもしれません。
ノマドワーカーは受注した仕事を期限内に終わらせることができれば、何時に起きて、どこで仕事をしても良いため、フリーランスとして独立している人だけでなく、株式会社の形態ながらカフェで仕事をしている人も多くいます。いずれにしてもオフィスを持たず、さまざまな場所でパソコンを使いながら仕事をしているのが特徴です。

ノマドワーカーは原則一人もしくは少人数でいることが多いため孤独感を感じることもありますが、カフェやホテルのラウンジといった、ほどよい雑踏の中で仕事することで、より集中できるという人もいます。雑音が気になるという方は耳栓をしてシャットアウトする、または音楽を聴きながら自分のスタイルで仕事をすることもできるので、集中できる環境を自分で作ることができるのも楽しいポイントかもしれません。

・ノマドワーカーが仕事している場所って?

ノマドワーカーが働く場所としては、カフェやホテルのラウンジ、公園のベンチ、図書館、コワーキングスペースといったところなど、机と椅子があればそこがオフィスに変身します。インターネット環境が整っている場所だとメールやホームページを閲覧でき、さらに利便性が高まります。
最近のカフェではWi-Fiが利用できるところも多く、仕事をおこなう環境としても充実しています。Wi-Fiが利用できない場所であっても、ポケットWi-Fi持参やスマートフォンのテザリング(スマートフォンをルーター代わりとして使う)機能を用いれば、同様にインターネット環境が手に入ります。つまり、事務所や自宅環境と比べても遜色なく仕事ができるのです。

・起業したての人がノマドワーカーに向いている理由

起業時には、安定して仕事を受注できるまであまり固定費はかけたくないものです。特に事務所費用は、月々の固定費のみならず、契約時の保証金や家具や内装費、備品、通信費など様々なコストがかかります。ノマドワーカーとして働くことは、このような初期投資としての事務所代を節約することができるのでおすすめです。

中には「事務所がないのに打ち合わせはどうするの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。打ち合わせの形態も、現在の仕事環境の多様化により、ネット会議といった形態もありますし、お客様側の事務所に出向いて行うこともできるでしょう。またノマドワーカーが仕事をしているカフェ自体も打ち合わせ場所として使えますし、起業時でも支障なく仕事をおこなえるのがノマドワーカーの利点です。
最近では、プリントアウトする資料もインターネット経由でコンビニ印刷ができますので、コピー機等の備品類も購入する必要もなくビジネスができるのでおすすめです。

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ノマドワーカーに向いている職種とは?

ノマドワーカーとして起業する人はどのような人が多いのでしょうか?これから起業しようとしている人も、自分の仕事はノマドワーカーとしてやっていけるのか? 自分の職種はノマドワーカー向きなのか? 不安を持たれている人もいることでしょう。ノマドワーカーして働いている人はどんな職種に就いているのか、いくつかピックアップしてご紹介します。

1.プログラマー/SE

プログラマーやSEといったIT系はノマドワーカーとして働いている人が多い職種です。開発する環境が整ったパソコンがあればどこででも仕事や打ち合わせもできるため、フリーランスのエンジニアも増えています。起業・独立して生計を立てていくには専門的な高いスキルが必要になりますが、その条件を満たせば、会社勤めするよりも環境面・収入面でメリットを見出せる可能性があります。

2.イラストレーター/Webデザイナー

ラストレーター、Webデザイナーもノマドワーカーに向いている職種です。部屋にいると煮詰まってしまいがちなデザイン仕事も、カフェのゆったりした雰囲気の中ではアイデアが湧き出てくるものかもしれません。またWebデザイナーはホームページ作成の仕事も併せておこなうことも多く、Wi-Fiを利用しながらホームページ作成や更新作業をおこなうこともできます。お客様からの急な要望に応じるため、カフェを探しインターネットにつないでサーバーにデータをアップ・・・といった、急いで仕事をしている姿もよく見受けられます。

最近は、無料でホームページを作成することもできるため、これらの職種で起業しようと考えている人は、0から作るだけではなく、人が作ったものを直せるスキルや、コンサルティングスキルを身に付けると良いでしょう。

3.Webライター

Webライターもパソコンがあればできる仕事のためノマドワーカーに適しています。ネットビジネスをする上で欠かせないのがコンテンツの作成。その主な部分を占めるのがライティングです。ただ文章を書けばいいというものではなく、検索エンジンに掛かりやすくするためのスキルや、有益な情報を事前にインプットした上で、人に読んでもらうためのライティングできるスキルが求められるのがWebライターという職種です。
取材を伴う場合、外出先から近くのカフェで記事を書き、そのままデータを送信したり、ネット上に投稿したりすることもあります。文字数でいくらという形で請け負うことが多いので、数をこなさなければならないのと、日々情報のインプットが必要となりますが、自分の書いた記事が人の目に触れることで快感を得ることができるのがメリットともいえるでしょう。

4.コンサルタント

最後にご紹介するのはコンサルタント。経営やIT、また自分の得意なジャンルの専門家として企業の業務革新を担うアドバイスを行っているコンサルタントもノマドワーカーで起業できる職種です。普段はセミナー講演や企業内での打ち合わせが多いコンサルタントですが、仕事の合間ではノマドワーカーとして企業分析用のアジェンダや資料をカフェで作成したり、インターネットで競合調査をしたりしている人もいます。

その他にもノマドワーカーとしての仕事をしている例は多々ありますが、パソコンを使う職種で起業するのであれば、ひとまずノマドワーカーは向いていると言えそうです。

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ノマドワーカーとして、自分の働きやすい形を見つけよう

ノマドワーカーについてご紹介してきましたが、ノマドワーカーとして起業すること自体は難しいものではなく、起業時にはパソコンさえあればできることがわかったかと思います。とはいえノマドワーカーとしてのデメリットもあります。例えば、ノマドワーカーとして働くことに慣れてしまい、いつまでも事務所を持つに至らず、事業拡大することができなくなるケースもあります。また、カフェ代や通信代、交通費を計算していくと、実はオフィスを近場で借りたほうが安く上がっていた・・・といったこともあるかもしれません。

とはいえ、起業時に手早く始めることができるノマドワーカーとしての働き方は、これからますます増えてくることでしょう。起業を考えているのであれば、一日でも早くノマドワーカーとして事業をスタートすることをおすすめします。

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