ロゴの作り方。サービスや企業のロゴ作成における重要性とポイントとは?
新しく会社を立ち上げて事業活動を始めるとき、会社を象徴するようなロゴを作るべきか迷う人もいるかもしれません。ロゴの重要性がいまいち分からず、作成を躊躇してしまう人も少なくありません。
そもそも「ロゴなんて必要ない」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、例えば「アップル社」のブランド名を聞いたとき、誰もが「かじられたリンゴのマーク」を思い浮かべると思います。
逆に、「かじられたリンゴのマーク」を見ただけで「アップル社」という会社を思い浮かべるぐらい世界中に「アップル社」のロゴが浸透していることがわかります。
そこで今回は、「ロゴの重要性、ロゴの作成方法、ロゴ作成サービス」について詳しく解説します。
今後ロゴを作る際に、これからお話しすることを参考にしてもらえればと思います。
- ロゴを作成するか迷っている人
- ロゴ作成の方法を調べている人
- ロゴを作成したい人
- 目次
ロゴの重要性
ロゴには「企業やブランドの顔」として大きな役割を果たすことができます。ロゴデザインによってユーザーが直観的にブランドを認知できたり、消費者にブランド名を覚えてもらうという役割があります。
また、ロゴデザインだけで企業や商品が伝えたいコンセプトや思いを表現する役割もあります。
ここからは、ロゴの重要性について解説していきます。
なぜロゴが重要なのか?
ロゴの重要性は大きく分けて3つあります。
- 企業の顔
- 企業のブランディング
- 企業の認知度向上
企業の顔
ロゴは会社の理念やコンセプトを伝える大切なものです。理念が表れているロゴ、インパクトがあるロゴは企業のブランドイメージの形成にとても役立ちます。
また、消費者に自分たちのロゴを覚えてもらえれば、ロゴを見ただけで「あの会社だ!」「あのブランドの商品だ!」と思い出してもらうことができます。
そして会社を覚えてもらえれば同業他社の商品と差別化を図ることも可能になります。
このようにロゴは「企業の顔」として消費者に自分たちを認知してもらう大きな役割があります。
企業のブランディング
ブランディングは商品やサービスを売る企業にとって、商品やサービスの付加価値を高め、ファンを増やすための重要なビジネス戦略のひとつです。ブランディングに成功している企業は、ビジネスを有利にすすめることができます。
消費者はロゴを見た印象によって企業や商品のイメージが左右されるため、ロゴはブランディングを成功させるための重要な役割があります。
企業の認知度向上
認知度はデジタル用語辞典で確認すると以下のように書かれています。
商品が、どれだけユーザーに知られているかを示す度合いをいう。一般的に、購入リピート率の高い商品は、認知度を高めることで販売量を増大できる。
出典:ASCII.jpデジタル用語辞典
このように認知度というのは売上に貢献する役割があります。
自分たちの商品やサービスの認知度を上げることで、同業他社の商品ではなく自社商品の購入に繋げることができます。
有名企業のロゴからロゴの重要性を考えてみよう!
なぜロゴが重要なのか理解していただけたと思いますが、ここからは実際の有名企業のロゴから「ロゴの重要性」について考えてみましょう。
スターバックスコーヒーのロゴについて
例えば、「スターバックスコーヒー(スタバ)」を例に挙げて考えてみましょう!
私は熱烈なスタバファンというわけではありませんが、スターバックスコーヒーという文字がなくても、ロゴを見ただけで「あ!スタバだ」とわかります。
ちなみに店頭やカップの中央に描かれている緑色の女性は「サイレン」というギリシャ神話に登場する2つの尾を持つ人魚のようです。
スターバックスが創業した1971年。ロゴマークを探す旅の途中に創業者の目に留まったのが、古い海洋書の中でほほ笑む木版画の人魚でした。 2つの尾を持つ海の精の、神秘的で魔法のような存在感に、創業メンバー達はたちまち魅了されます。
出典:出典&スターバックスコーヒーのロゴについての詳しい説明:スターバックス ストーリーズ ジャパンHP(https://stories.starbucks.co.jp/ja/stories/2021/15658868/)
ギリシャ神話に登場するサイレンは、美しい歌声で船乗りを誘惑し、心を奪ったとされる人魚。その物語になぞらえ、「コーヒーの香りで道行く人々を魅了したい」という想いをロゴマークに託しました。
皆さんはなぜ「スターバックスコーヒー」が世界的なコーヒーチェーンになったと思いますか?
- コーヒーが美味しいから
- コーヒー以外の商品が充実しているから
- 店内がおしゃれでいつもきれいだから
- 店員の接客が良いから
コーヒーの美味しさやサービスの品質だけではなく、ブランドとして確立されたあのロゴマークが大きく貢献していると思います。
まず、スターバックスコーヒーのロゴは「企業の顔、企業のブランディング、企業の認知度向上」3つの重要性を網羅しています。誰でもロゴを見ただけで「スタバだ!」と認識しますし、ロゴを見て悪いイメージが湧く人はほとんどいないと思います。
おしゃれな自分を演出するために、インスタグラムなどのSNSにスタバの写真を投稿する人や、ロゴマークをインテリアとして使ってDIYする人もいるぐらい、スタバのロゴは消費者に「特別な価値」を与えていることがわかります。
これはあくまでも私個人の考えですが、有名企業のロゴから重要性を考えると、どれだけロゴが重要な役割を担っているかがわかると思います。
ここではスターバックスコーヒーを例に挙げてロゴの重要性について説明をしましたが、市場には多くのロゴが溢れています。街やメディアなどで見かけたロゴについて自分なりに重要性や役割を考えてみると、よりロゴの重要性が理解できると思います。
ロゴ作成はどうやってやるの?
ここからは「企業の顔」となるロゴの作成方法について、ロゴの種類から具体的な作成の流れまでを順を追って紹介していきます。
ロゴの種類
まずロゴを作成する前に重要なのが、どのタイプのロゴを作成するかです。
皆さんはロゴにいくつかの種類があることをご存知ですか?
代表的なものが「ロゴタイプ、シンボルマーク、ロゴマーク」の3つになります。
それではまず、それぞれの特徴について解説していきます。
目的に応じてどのタイプのロゴが良いのか、参考にしてもらえればと思います。
ロゴタイプ
ロゴタイプとは、企業名やブランド名、商品名、サービス名などをデザインした文字のことです。
例えば、グーグル社の「Google」、アマゾン社の「amazon」などはロゴタイプになります。
ロゴタイプのメリットは、文字をベースにしているため、企業やブランド、商品、サービスなどの名前を覚えてもらいやすいという点があります。
ロゴタイプの特徴
- 企業名やブランド名など文字のみで構成されている
- 消費者に社名やブランド名などを覚えてもらえる
- 視認性や判読性が高い
- 長い文字にはあまり適していない
シンボルマーク
シンボルマークとは、企業やブランド、商品・サービスなどを象徴する図案のことです。
例えば、アップル社の「かじられたリンゴのマーク」、誰もが知る有名スポーツブランドのナイキもシンボルマークです。
シンボルマークのメリットは、デザインの自由度が高く、企業の持つイメージや印象などを伝えるのに適しているという点があります。
記憶に残りやすいため、「企業の顔」を覚えてもらうことを優先にしている場合は、シンボルマークが適しています。
シンボルマークの特徴
- 企業の持つイメージや印象など世界観を伝えやすい
- ロゴを見ただけでどの企業なのか、どのブランドなのか記憶に残りやすい
- 自由度の高いデザインが可能
ロゴマーク
ロゴマークとは、企業やブランド、商品、サービスなどのイメージを図案化したものです。
簡単に言うとロゴタイプとシンボルマークの2つを組み合わせたものをロゴマークと言います。
例えば、アディダス社やスタバ社などはロゴマークを採用しています。
ロゴマークのメリットは、ロゴタイプとシンボルマークを組み合わせて表現しているので、名前と顔の両方を覚えてもらえるという点があります。
ロゴマークの特徴
- 企業やブランド、商品、サービスなどのイメージを図案化したもの
- ロゴタイプとシンボルマークを組み合わせて表現できる
- 名前と顔の両方を覚えてもらえる
ロゴ作成の流れとポイント
ロゴの種類を理解したら、皆さんお待ちかねのロゴ作成の流れとポイントについてお話していきます。
作成のステップとしては全部で「6ステップ」となります。
STEP:01伝えたいテーマ(主題)を明確にする
ロゴを作成するにあたり、ロゴは見た目のデザインばかりに目が行きがちですが、ロゴを通して「何を伝えたいのか」を決めることが大切です。
- サービスの特徴を伝えたいのか
- ブランドのコンセプトを伝えたいのか
- ロゴを覚えてもらいたいのか
ロゴを作成する目的を整理し、テーマを決めましょう。
伝えたいテーマが明確になっていると、ロゴを作る側も意図をくみ取ったロゴを作成することができます。
ロゴを通して何を伝えたいのかを明確にする!
STEP:02コンセプトを決める
「STEP1でテーマを明確にしたのに、コンセプトを決めるの?」「テーマとコンセプトって同じじゃないの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、「コンセプト」と「テーマ」は意味が異なります。
コンセプトは直訳すると「概念」という意味を指します。
ビジネスの現場においては、新しいプロジェクトや商品企画などの基本的な方向性を決めたり、枠組みといった意味で使われることが多いと思います。
ロゴのコンセプトを考える際には、以下の3つを考えるといいでしょう。
- テーマを決める
- ターゲットを考える
- コンセプトの設計
①に関してはSTEP1で考えているので、ここでは「ターゲットを考える、コンセプトの設計」の2つを考える感じですね。
ターゲットを考える
ロゴでどのような層を狙うのか、年齢や性別、職業などによってロゴのコンセプトは変わります。
企業のロゴを作る場合、もっともサービスを利用してほしい人がターゲットになると思いますが、より具体的にライフスタイルや価値観などを明確にしましょう。
コンセプトの設計
テーマとターゲットが定まったら、設計に移ります。
テーマとターゲットの特徴から「課題、目標、狙い」などを考えるといいでしょう。
ここがロゴの「コンセプト」になります。
それでもコンセプトを考えるのが難しいと思われている方は、ビジネスフレームワークを活用するのがいいでしょう。おすすめするフレームワークは「5W1H」です。
聞いたことはあるけど、使ったことがない、初めて聞くよという方のために簡単に説明します。
When:いつ
Where:どこで
Who:だれが
What:何を
Why:なぜ
How:どのように
英単語の頭文字を取ったもので、伝えたい内容を各要素に沿って構成すると、情報を整理することができます。
「5W1H」を活用することで、コンセプトを決めるために必要な情報が整理できますし、業者に依頼する場合には認識の共有としても活用することができます。
ぜひ、コンセプトを考えるのにつまづいた方は、フレームワークを活用してみてください。
コンセプトは、どういう意図でこのようなデザインになったのか、説明できるようにしておく必要があります。明確なコンセプトが決められたロゴは、独自性が確立され、影響力も大きく良いロゴデザインを作ることができます。
STEP:03モチーフを考える
モチーフとは、構成する要素の方向性となる題材のことです。
モチーフを考えてデザインに落とし込むことでコンセプトが伝わりやすくなります。
例えば、ペットショップのロゴを作ろうと思ったとき、「猫」や「犬」などをモチーフにしたアイデアが出てくると思います。このように、関連するものを連想して考えると思います。
モチーフは必ずしも具体的なものでないといけないというわけではありません。ペットショップや飲食店であれば具体的なモチーフを考えることができますが、マーケティング会社などモチーフを具体的に表現するのが難しいケースもあります。
そんなときは、無理して具体的に表現するのではなく、抽象的なモチーフを考えるといいでしょう。抽象的なデザインのメリットとしては、印象が具体的な形に限定されないという点が大きいです。具体的な形ではないので、見た人の印象で捉えて記憶されます。
例を挙げると以下のような感じです。
- シャープな印象
- ゴージャスな印象
- 明るい印象
- かわいい印象
具体的なモチーフのロゴにするのか、抽象的なモチーフのロゴにするのか、STEP2で考えたターゲットが誰なのかによって変わってきます。
例えば、先ほど例として挙げたペットショップのロゴを作る場合であれば、ペットショップを利用してもらうお客に向けたロゴになると思いますが、ロゴを抽象的なものにしてしまうと逆になんのお店かわからなくなってしまいます。以下、図1を見るとわかるかと思いますが、具体的なロゴのほうがペットショップだと伝わりやすいと思いますが、逆に抽象的なロゴはペットショップだということが全くわかりません(文字を入れることで伝わることもありますが)
図1:具体と抽象のロゴ
もちろん、ペットショップだから抽象的なロゴはNGというわけではありませんので、どちらが良いのかはアイデアをたくさん出してテーマやコンセプトとぶれがないように決めましょう。
モチーフを考えるときは、具体的なものにするのか、抽象的なものにするのか、そしてターゲットが誰なのかを忘れずに考える。あまり難しく考えずに1つのゲームだと思って楽しくアイデアを考えてみましょう!
STEP:04ロゴの色を考える
次にロゴの色を決めていきます。色は印象を大きく左右します。
もちろんデザインで与える印象が変わることもありますが、デザインよりも色には「人の心に働きかける効果」があります。そのため、色が持つイメージ、色から与えたい印象をしっかりと考える必要があります。
それでは、よく使われる色の連想されるイメージ・印象と心理的効果についてご紹介します。
色を考えるときの参考にしてください。
赤
食欲増進や購買意欲アップを狙える
【連想されるイメージ・印象】
愛、愛情、熱い、強さ、闘争心、情熱、明るい、興奮、エネルギー、危険、爆発、怒りなど
ポジティブなイメージ:元気、情熱、活力、愛情など
ネガティブなイメージ:危険、緊張、怒りなど
【心理的効果】
元気ややる気が芽生えたり、気分を高揚させたり、前向きな気持ちにさせることが期待できる。
青
爽やかさや知性を表現できる
【連想されるイメージ・印象】
クール、冷たい、爽やか、澄んだ、寒い、涼しさ、冷静、寂しさ、誠実、知性、開放感、悲しみ、不安など
ポジティブなイメージ:爽やか、誠実、開放感、知性など
ネガティブなイメージ:不安、冷酷、悲しみ、寂しさなど
【心理的効果】
興奮を押さえて気持ちを落ち着かせる、集中力を高めることが期待できる。
黄
視覚に強く訴えることができ、警戒色としても効果がある
【連想されるイメージ・印象】
明るい、楽しい、華やか、快活、活発、のどか、幸福、注意、危険など
ポジティブなイメージ:明るい、楽しい、活発、幸福など
ネガティブなイメージ:危険、緊張、不安、軽率など
【心理的効果】
注目を集める効果があり、危険や注意をうながすことが期待できる。
緑
自然そのものを指す色なので、安心感や安らぎといった印象を与える
【連想されるイメージ・印象】
自然、落ち着き、癒し、若さ、さわやか、くつろぎ、受動的、生命力、平和、苦み、未熟、保守的など
ポジティブなイメージ:自然、新鮮、癒し、安全など
ネガティブなイメージ:未熟、受動的、保守的など
【心理的効果】
穏やかな気持ちを与える、リラックス効果や疲労回復効果が期待できる。
ピンク
刺激が少なく、かわいらしさや健康を連想させ、安らぎや癒やし、母性、親しみやすさを印象づける
【連想されるイメージ・印象】
かわいい、やさしい、甘い、幸せ、幸福、不安定、抱擁、やわらかい、繊細、愛情、安らぎ、幼稚、弱いなど
ポジティブなイメージ:かわいい、優しい、幸福、解放、愛情など
ネガティブなイメージ:繊細、幼稚、不安定、弱いなど
【心理的効果】
幸せな気持ちにさせたり、緊張を和らげたり、気持ちを晴れやかにしたり、恋愛を意識させることが期待できる。
オレンジ
暖かみを感じさせるため、親しみやすさを印象づける
【連想されるイメージ・印象】
暖かい、明るい、わがまま、元気、にぎやか、下品、温もり、夏、楽しさ、陽気、自由奔放、八方美人など
ポジティブなイメージ:元気、にぎやか、温もり、陽気など
ネガティブなイメージ:わがまま、下品、八方美人など
【心理的効果】
賑やかさを感じて陽気な気分にさせたり、明るい気持ちにさせたり、親しみやすいイメージを与えたりすることが期待できる。
紫
色の使い方や場面によって大きく印象が変わる不思議な色
【連想されるイメージ・印象】
芸術、神秘、高貴、上品、感性、渋い、おとなしい、孤独、不安、不吉、妖艶など
ポジティブなイメージ:神秘、高貴、優雅、感性など
ネガティブなイメージ:不安、不吉、孤独など
【心理的効果】
疲労回復や興奮を落ち着ける効果の他、感性を豊かにしたり、個性を感じさせたりすることが期待できる。
このように色には連想されるイメージや効果が異なります。
オレンジであれば暖かみを感じさせることができますし、爽やかさや涼しさを感じさせるなら青で表現することができます。
たとえば、オーガニック系のサービスを提供する企業のロゴであれば、緑色を使ったほうが自然や癒しなどのイメージが連想されるので適していると言えます。
オーガニックなのに紫色を使ってしまうと怪しいと思われる可能性があります。
もちろん、「コンセプト」や「企業のイメージ」などから考えられる色もあると思いますが、色の持つイメージや効果を知った上で、どの色にすべきか考えましょう。
ロゴに使用する色数は2色以内にするなど、少ないほうが良いと言われています。有名企業のロゴを見てもらうとたくさん色を使っているロゴは少ないと思います。
色数が少ないと良いと言われる理由は、複数の色を組み合わせてしまうと見た人に「嫌悪感」を与えてしまう恐れがあるためです。
ロゴが使用される場所も想定して、色を決めるようにしましょう。
色の持つイメージや効果を知り、コンセプトや企業のイメージから色を決めましょう!ただし、色数は2色以内におさめるのがベスト!
STEP:05手書きでラフを作成する
テーマやコンセプトなどが固まってきたら、ここからは実際にロゴをデザインしていく工程となります。
パソコンでロゴをデザインしていく前に、重要なのが「手書きでラフ」を作成することです。
なぜ手書きの作業が重要なのか、それは頭の中でイメージするよりも実際に描くという作業がとても大切だからです。手書きでラフを描くことで色々なアイデアが生まれてきます。
有名なデザイナーにしろ、有名なマンガ家であっても、ラフなしで作品が出来上がるわけではありません。
デザイン画や作品のベースとなるラフ画があるからこそ、良いものが生まれます。
※Google検索で「デザイン ラフ」「漫画 ラフ」と調べるとラフ画を見ることができます。
きれいに描ける自信がないと思っている方、安心してください!
ラフなのできれいに描けなくても問題ありません。
ラフを描くのに必要なものは、「えんぴつ、紙」です。えんぴつがないよという方はボールペンでも構いません。
ラフは鉛筆やボールペンを使ってロゴデザインを描いていきます。
できるだけ多くのデザインを描き、明確にデザインに落とし込んでいきましょう!
まずは頭の中のイメージをラフ画として描きおこしましょう!手書きで描くことによりいろんなアイデアが生まれる。
STEP:06デザインツールでロゴを作成する
手書きである程度デザインのラフ画が描けて、どんなデザインにするか決まったらパソコンで作成をします。
パソコンでロゴを作成する際には、Illustratorやおすすめのロゴ作成方法に無料で使えるデザインツールを紹介していますので、そちらを参考に作業環境に合わせたツールを選んで作成しましょう。
パソコンでデザインする場合、手書きで作成したラフを写真に撮ってパソコンに取り込み、ラフ画をトレースするのがおすすめです。トレースしたラフ画をベースに線や図形などでデータとして形にしていきます。
1つのデザイン案ができたら、複数のパターン(形や色の違い)のデザインを作成して、周りの人の意見を聞きましょう。
人にロゴの意見を聞くときのポイントとして、ロゴが「好きか嫌いか」で聞くことをおすすめします。
「嫌い」と言われたら、「なぜ」嫌いなのか理由を聞くのを忘れてはいけません。
ただ「好きか嫌いか」だけを聞いても意味がありません、嫌いと言われたときの考えると聞けないという人も、ここまで考えたロゴが、良いロゴに生まれ変わるチャンスがあるんだと前向きに捉えて理由を聞きましょう。
ちゃんと理由を聞くことで、色合いが嫌い、デザインがゴチャゴチャしていて嫌いなど、修正すべきポイントが見えてきます。
決して「どうしたらいい?」とアドバイスを求めるような聞き方はしてはいけません!
聞くべきはアドバイスではなく見たときに感じた「率直な感想」だからです。
自分で作成するのが難しい場合は、業者に依頼するという選択もあります。
ロゴのコンセプトやラフ画があれば、プロのデザイナーもイメージに近い理想のロゴが作成しやすくなります。
- ロゴを作成するにあたり、デザインを盗用することは著作権侵害行為に当たります。
参考資料として使うのはとても有効な手段ではありますが、まるっきり同じデザイン、似ているデザインは訴訟沙汰に発展する可能性がありますので、特許庁が紹介している「Graphic Image Park」や「Google画像検索」などのツールを使って似ているデザインのものがないか確認するようにしましょう!
おすすめのロゴ作成方法
最後に、ロゴ作成に役立つツールやサービスをご紹介します。
今は無料で使えるツールも多くありますので、自分でデザインしてロゴを作ることも可能です。
もちろん、デザイン会社に依頼して作成してもらう選択肢もあります。
無料で使えるデザインツールを使う場合、デザインツールによっては無料版では使える機能が限られていることもあるため、イメージ通りにロゴが作成できないこともあります。
皆さんが置かれている状況(予算やクオリティなど)に応じて、ベストな方法を選択してもらえればと思います。
自分でロゴ作成するのに役立つ「無料デザインツール」3選
無料で使えるデザインツールを3つご紹介します。
Canva
ロゴデザインをはじめ、チラシ、ブログバナー、Instagramのストーリーや投稿、ポスターなどさまざまなものがオンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。パソコン以外にもスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のアプリにも対応しています。
Hatchfulロゴメーカー
https://www.shopify.com/jp/tools/logo-maker
Shopifyが作成した無料のツールで、ビジネスの業界やデザインのスタイルを選択し、ビジネス名、キャッチコピー、使用する場所を選ぶだけで、複数のロゴデザインを提案してくれるツールです。
Adobe Express
https://www.adobe.com/jp/express/create/logo
ブランドカラー、フォント、イメージを簡単に追加でき、基本的な編集機能と写真エフェクトなどのコア機能と数千もの豊富なテンプレートとデザインアセットが用意されています。Web以外にモバイル版アプリでも作成可能です。
ロゴ作成サービス「LOGO市」
無料で使えるデザインツールがあっても、やっぱり自分でロゴを作成するのは難しい。
プロの方でもロゴを作成するというのは難しいと言いますからね。
そこで多くの企業が選択するのが、デザイン会社にロゴ作成を依頼する方法です。
今回本記事でご紹介するデザイン会社は、ロゴ作成に特化したデザイン会社の「LOGO市」です。
LOGO市はこれまでに「12,000社」以上の企業にロゴを作成してきた実績があります。
長年培ってきた経験とノウハウを活かし、お客様が必要しているロゴデザインを期待以上のクオリティでご提案することができます。
また、LOGO市では、提案されたロゴデザインが気に入らない場合は料金をいただかないので、ロゴ作りが初めての方でも安心してご利用いただけます。
ロゴ作成をしてくれる会社を探している方、具体的に作ろうかどうか迷っている方も、LOGO市にお問い合わせください。
お問い合わせフォームはこちらから
お問い合わせフォーム:https://logoichi.com/inquiry
まとめ
ロゴは企業やブランドの顔として大きな役割を果たす以外にも、ブランディングや認知度向上としても重要な役割を果たすことが期待できます。
消費者に自分たちのロゴを覚えてもらえれば、ロゴを見ただけで自分たちの会社を思い出してもらうことができます。会社を覚えてもらえれば同業他社の商品と差別化を図ることもできます。
記事を読むまではロゴは簡単に作れると思っていた方もいるかもしれません。
実際には作成するのに色々と考えることがたくさんあり、面倒だなと感じられたかもしれません。
しかし、伝えたいテーマやコンセプト、企業理念やストーリーなどをもとにたくさんアイデアを出し、納得いくまで考えることが大切です。
これからロゴを作る方は、「企業やブランドの顔」を作っているんだということを忘れないでいただければと思います。