事務所、店舗向けの電話回線の選び方とは? 利用用途に合わせた電話回線の種類とコスト感をご紹介
事務所や店舗に手配する電話回線。
いろいろな会社やサービスがあるので、事務所や店舗に向いた電話回線はなにか、どんなオプションを選ぶべきか、どういったプランがあるのかが分かりにくいですよね。
実は電話回線にもビジネス向けの回線やプランがあり、契約内容によってその後の使い勝手が大きく変わります。
使い方や欲しい機能によって料金や納期も変わるので事前に確認しましょう。
今回は新規で電話回線の導入を検討している方向けに、電話回線選びで失敗しないための事務所、店舗に引く電話回線の選び方をご紹介します。
- 事務所や店舗向けの電話回線を知りたい方
- 電話回線を選ぶときのポイントを知りたい方
- 契約内容別のおおよその料金が知りたい方
- 目次
事務所のビジネスフォンをランクアップ!? 電話回線の選び方のコツ!
電話回線について詳しく話を聞きたい方は、下記窓口からご連絡ください。
電話回線の種類
電話回線の種類は大きく分けて
- 銅線を使った「メタル回線」(アナログ回線やISDN回線と呼ばれる)
- インターネット網を使った「IP電話」サービス
これらの2つに分けられます。
従来から使われている加入権などを必要とする電話サービスが「メタル線」、フレッツ光のオプションとして使えるひかり電話などの、インターネット回線を使った電話サービスとして用意されているのが「IP電話」です。
メタル回線のメリット
メタル回線のメリットは通話の品質が安定していることと、利用開始までの期間が短いことです。
特に、利用開始までの期間はメタル回線が平均2週間前後、IP電話は平均4週間前後とおよそ半分ほどの期間で開通させることができます。
建物の管理人からの許可が下りるかどうか、工事立ち合いの日程をスムーズに確保できるかどうか、といった点で納期のズレはでますが、とにかく早く電話回線を引きたい、電話番号を用意したいという方はメタル回線での手配がおすすめです。
メタル回線のデメリット
メタル回線は電話用の回線であるため、インターネットの契約ができません。
インターネットを使いたい方は別で光インターネット回線の契約が必要になるため、月額料金は高くなります。
IP電話のメリット
IP電話のメリットはメタル線よりも月額料金が安いというメリットがあります。
また、IP電話自体がインターネット回線を使った電話サービスであるため、電話回線とインターネット回線の請求をまとめることも可能になります。
最短当日で電話番号を用意できるという点もIP電話の大きなメリットです。
名刺を用意するために「使うのは先だが最短で電話番号を用意したい」という方もいると思います。
その場合、申し込むサービスや当日に処理できるかなどの条件はありますが、IP電話なら最短当日で電話番号を用意することが可能です。
ただし、一度設定した工事日が変更されると発行した電話番号が変更されます。
オペレーターから案内される注意事項をしっかりとご確認ください。
IP電話のデメリット
IP電話のデメリットは、IP電話自体がインターネット回線を使ったサービスであるため、障害が起きた場合にインターネットと電話の両方が使えなくなってしまうことです。
障害が起こった場合などを想定して、電話回線はメタル回線、インターネット回線は光インターネット回線、というように別々で手配される方もいらっしゃいます。
また、開通するまでに時間がかかるという点もデメリットです。
IP電話の場合は長めに見積もっておよそ1ヵ月~2ヵ月と言われています。
電話回線・インターネット回線の手配は忘れやすく、開業に間に合わないケースも多いので事務所、店舗の準備をする際はお気をつけください。
契約番号数、利用用途別のコスト
では電話回線を契約すると初期費用と月額費用はどのくらいなのでしょうか?
ここからは実際に契約する場合の料金をご案内します。
事務所、店舗のお客様から注文いただくことが多い、ほぼ電話を使わない方向けのパターンと、電話とFAXなどで番号を分けたい方向けの2パターンをご紹介します。
- 【ほぼ電話を使わない方向け】電話番号を1つだけ手配する場合
- 【電話とFAXなど番号を分けたい方向け】電話番号を2つ手配する場合
【ほぼ電話を使わない方向け】電話番号1つで使う場合
電話は受けることがほとんどでこちらからかけることはない、という方は1番号だけの契約が最安値で使えます。
電話番号を1つしか使わない場合、以下の表のような金額になります。
電話番号1つで使う場合 | メタル回線 | IP電話 |
---|---|---|
初期費用 | 12,000円 | 20,000円 |
月額費用 | 2,000~3,000円ほど | 2,000~3,000円ほど |
通話料金 |
おとくライン:全国一律8.6円(3分あたり)
NTT加入電話:距離に応じて変動、20円(3分あたり)~80円(22.5秒) |
全国一律8.8円(3分あたり) |
※通話料金は国内の固定電話間での通話料金になります。
通話料金はサービスによって変わりますが、NTT加入電話は3分あたりの金額で比較してもかなり高く、通話相手との距離に応じて大幅に通話料金が変動します。
ほぼ電話を受けるだけ、という使い方なら月額料金の安いひかり電話(IP電話)、
通話を多くつかうなら、通話料金の安いおとくライン(メタル回線)がおすすめです。
ただし先ほどメリットデメリットで紹介した通り、IP電話は納期が長く、利用開始まで時間がかかることも気にしておきましょう。
【電話とFAXなど番号を分けたい方向け】電話番号2つで使う場合
電話番号とFAX用の番号を分けたい、用途に合わせて別の電話番号を用意したいという方は2番号分の契約が必要です。
電話番号を2つ使う場合、以下の表のような金額になります。
電話番号2つで使う場合 | メタル回線 | IP電話 |
---|---|---|
初期費用 | 12,000円 | 20,000円 |
月額費用 | 4,000円ほど | 4,000円ほど |
通話料金 |
おとくライン:全国一律8.6円(3分あたり)
NTT加入電話:距離に応じて変動、20円(3分あたり)~80円(22.5秒) |
全国一律8.8円(3分あたり) |
※通話料金は国内の固定電話間での通話料金になります。
電話番号を2つ利用する場合、月額料金が少し高くなります。
電話番号2つで使う事務所や店舗であれば、着信した電話番号を表示する「ナンバーディスプレイ」や、かかってきた電話を転送する「転送電話サービス」などのオプションを使う方もいると思います。
オプションにはそれぞれ別途で月額料金がかかりますのでご注意ください。
ただし、おとくラインのISDN回線にはTAというルーターを利用した無料で使える疑似的な転送機能があります。
電話番号を2つ使う場合は契約内容で金額が変わるため比較しにくいですが、無料でオプションを使えるおとくライン(メタル回線)がおすすめです。
インターネットを合わせて使う場合
インターネットを合わせて利用する場合、以下の表のような金額になります。
インターネットを合わせて使う場合 | メタル回線 | IP電話 |
---|---|---|
初期費用 | 12,000円+20,000円 | 20,000円 |
月額費用 | 7,000~8,000円ほど | 5,000~8,000円ほど |
通話料金 |
おとくライン:全国一律8.6円(3分あたり)
NTT加入電話:距離に応じて変動、20円(3分あたり)~80円(22.5秒) |
全国一律8.8円(3分あたり) |
※通話料金は国内の固定電話間での通話料金になります。
インターネットを合わせて利用する場合、ほぼすべての方にIP電話がおすすめです。
IP電話は元々インターネット回線を利用しているので、インターネットも使える料金プランを選ぶだけで使うことができますが、メタル回線の場合は別でインターネット用の回線を引く必要があります。
そのため、メタル回線を使う場合は「電話回線の初期費用」と「インターネット回線の初期費用」のが両方が必要になり、初期費用が高額になってしまいます。
また、月額料金もIP電話の方が安くなるケースも多いため、インターネットを合わせて利用する場合はIP電話がおすすめです。
- IP電話などのインターネット回線を使ったサービスは、回線を設置するエリアや建物の状況によっては工事ができず、手配できない可能性がございます。
回線を引く予定の場所に手配できるかどうかは事前にオペレーターにご相談ください。
まとめ
今回は事務所、店舗向けの電話回線種類と選び方についてご紹介しました。
電話番号はいくつ必要か、インターネットも必要か、決済端末など一緒に使いたいサービスがあるか?などの環境や使い方によって最適な電話回線、料金プランは変わります。
弊社窓口では約40万社の電話回線導入のお手伝いをしてきたプロフェッショナルとして、お客様に一番適した電話回線をご提案いたします。
電話回線、ビジネスフォンの導入を検討されている方は下記窓口よりご相談ください。