ドイツは連邦制国家であり、16の州で成り立っています。
そのため、各地域ごとに異なる特徴や文化があるのが特徴です。
その分、旅行中には各地域でさまざまなことを楽しめます。
ドイツ旅行をする際には、エリアごとの観光名所をあらかじめ押さえておくのがおすすめです。
本記事では、ドイツのおすすめ観光エリア・スポットを地域ごとに解説します。
この記事はこんな方におすすめです
- ドイツの観光スポットを知りたい方
- ドイツ旅行を計画中の方
- ドイツ旅行におすすめの施設を知りたい方
ビジョングループお客様サポートサイト編集部
ドイツ旅行の魅力とは？
ドイツ連邦共和国はヨーロッパの西側に位置しており、16の州によって構成されている国です。
州ごとに独自の文化があるため、旅行する地域によって異なる楽しみ方ができます。
中世の頃にはさらに細かくエリアが分かれており、400もの小国に分かれていた時代があったともいわれています。
日本からフランクフルトまでは直行便で約12時間、ミュンヘンまでは約14時間30分かかります。
時差が日本より－8時間（サマータイムは－7時間）です。
世界遺産巡り、クラシック音楽を楽しむ、美術館を訪れるなど、楽しみ方はさまざまあります。
ドイツの歴史的建造物はゴシック様式やロココ様式などがあるため、かつての歴史に思いをはせるのもよいでしょう。
【東部】ベルリンやドレスデンの観光エリア・スポット
この項目ではドイツの首都ベルリンやドレスデンなど、東部エリアでおすすめの観光エリア・スポットを紹介していきます。
ベルリン大聖堂
ベルリン大聖堂はシュプレー川沿いにある、ドイツの代表的な大聖堂です。
大聖堂は、ネオ・ルネッサンス様式とネオ・バロック様式の荘厳で美しいデザインが特徴となっています。
ホーエンツォレルン王家の記念教会であり、1895年から1905年にかけて建造されました。中央に大きなドーム、周囲を4つの塔が囲んでいます。
ドームの高さは114mもあり、天井部分からはベルリンの街を眺めることも可能です。
ドーム内には、8つのモザイク画や7269本のパイプを使用した巨大パイプオルガンも設置されています。
大聖堂内にあるインペリアル階段は、1918年までヴィルヘルム2世とその妻アウグステ・ヴィクトリア妃が大聖堂内に入る際に実際に使っていたものです。
ベルリンの壁
ベルリンの壁は総延長155km。
ドイツが東西に分断されていた時代を象徴する壁です。
1961年に建設されてから1989年に崩壊するまでの28年間、東ドイツと西ドイツの間に存在していました。
そんなベルリンの壁は、95%以上が壁撤去時に破壊されました。
ただ残されている壁の一部には20ヶ国以上のアーティストが訪れ、さまざまな壁画アートが描かれている状態です。
破壊されたベルリンの壁がお土産として販売されている店舗もあるようです。店舗によっては在庫に限りがあり、再入荷が未定だったりするようなので、もし見かけたら購入を検討してみるのもいいでしょう。
ベルリン・ユダヤ博物館
ベルリン・ユダヤ博物館はナチス・ドイツによるユダヤ人のホロコーストを伝える博物館で、2001年に開館しました。
博物館の建物は重厚なコンクリート造りで、「亡命の軸」、「ホロコーストの軸」、「継続の軸」という3つのルートがあります。
建物にはあえて不安定な部分を作ってあり、ユダヤ人が迫害されてきた歴史を建物全体でも表現しているのが特徴です。
ドイツの歴史を知るために、足を運んでみるのもよいでしょう。
ドレスデン
ドレスデンはエルベ川沿いに立ち並ぶバロック建築群が美しい古都で「エルベ川のフィレンツェ」とも呼ばれています。
ドレスデンは、ドイツの首都ベルリンからバスで約3時間の場所にあります。
ツヴィンガー宮殿や君主の行列（壁画）、フラウエン教会、ゼンパー・オペラ（ドレスデン国立歌劇場）、大聖堂（旧宮廷教会）など見どころがあります。
また、ドレスデンといえば、旧市街のアルトマルクト広場で毎年開催されているクリスマスマーケット「シュトリーツェル・マルクト」が有名です。
このクリスマスマーケットは、1434年から開催されている、ドイツ最古のクリスマスマーケットとなっています。
クリスマスシーズンにドイツへ行く方は、足を運んでみるとよいでしょう。
【西部】フランクフルトやケルンの観光エリア・スポット
こちらではフランクフルトやケルンなど、ドイツ西部でおすすめの観光エリア・スポットを紹介します。
ケルン大聖堂
ケルン大聖堂は高さ157m、奥行き114m、幅86mもあり、ゴシック様式の建築物としては世界最大級です。
ケルン中央駅前からも、大聖堂の双塔が見えます。
塔にのぼると、ケルン市街やライン川を見渡すことが可能です。
また、ケルン大聖堂は12世紀後半頃に、東方三博士の聖遺物が安置され、聖地となっています。
南側の側廊にある、有名な画家のゲルハルト・リヒター氏によってデザインされた格子柄のステンドグラスも見応えがあるものです。
トリーアのローマ遺跡群
トリーアはドイツ国内で最古の都市といわれており、紀元前1世紀のローマ帝国時代に建設されました。
遺跡群が数多く残っているのが特徴で、世界遺産に登録されています。
紀元前に作られたものでありながら、トリーアのローマ遺跡群のなかには保存状態がよいものも少なくありません。
たとえば、北側に設置されている門「ポルタ・ニグラ」は見ておきたい観光スポットです。
ポルタ・ニグラは特に保存状態がよく、塔の上にのぼれます。
そのほかにも円形の劇場やローマ橋、皇帝浴場といったものも見応えがあるスポットです。
トリーアはブドウの名産地でもあるため、遺跡群を見た後はワイナリーやレストランでゆっくり過ごすのもおすすめといえます。
ライン川
ライン川はドイツの国民に慕われており、「父なる川」と呼ばれています。
9ヶ国にわたって流れている川で、船内で軽食やお茶を楽しめる、ライン川クルーズが人気です。
ライン川の全長は1320kmありますが、半分以上にあたる698kmがドイツ国内を流れています。
そんなライン川を楽しむのにおすすめなのが「ライン川クルーズ」です。
また、古城として知られているラインシュタイン城、エーレンフェルス城などのほか、人気の写真撮影スポットである精霊ローレライの伝説がある大岩も見どころです。
フランクフルトからはオプショナルツアーも出ているので、チェックしてみるのもよいでしょう。
【北部】ハンブルクやブレーメンの観光エリア・スポット
ハンブルクやブレーメンなど、ドイツ北部でおすすめする観光エリア・スポットを3ヶ所紹介します。
ハンブルク港倉庫街
ハンブルク港にある倉庫街は19世紀に整備されたもので、倉庫街としては世界最大級といわれています。
一部は第二次世界大戦時に破壊されたものの、ほとんどが整備された当時のまま残されている状態です。
運河沿いに建ち並んでおり、倉庫のレンガ壁はノスタルジックな雰囲気があります。
一部の倉庫は倉庫としてだけではなく、オフィス、レストランやカフェ、ミュージアムなどにも活用されており、現役です。
倉庫街自体が人気の撮影スポットですが、特に運河を中心に左右に倉庫が建ち並ぶ「ポグゲンミューレン橋」はおすすめの撮影場所です。
ハンブルク港からは1時間ごとに遊覧船が運行されており、運河側から倉庫街を撮影できます。
2015年、倉庫街は「ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街」として世界遺産に登録されました。
リューベック
リューベックはドイツ国内で最北部にあるシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州にある自由都市で、トラヴェ川のほとりにあります。
13～15世紀頃のリューベックはハンザ同盟の盟主として栄えた都市でした。
トラヴェ川と運河に囲まれた位置にある旧市街ヴィスマールにはゴシック様式の建物が建ち並んでおり、シンボルとしてホルステン門があります。
ホルステン門の中にある博物館では、リューベックの歴史や船の模型などを見ることが可能です。
リューベックの街並みはその美しさから「ハンザの女王」という愛称がつけられています。
ブレーメン
ブレーメンという名前は聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
童話の「ブレーメンの音楽隊」の舞台の街であり、メルヘン街道の終着地です。
旧市街にあるマルクト広場にある市庁舎やローラント像は、世界遺産に登録されています。
かつて帝都の自由都市として栄えたブレーメンを象徴するのがこの市庁舎とローラント像で、ブレーメンの自由を象徴しているものです。
ローラント像は11世紀頃に作られた、騎士道物語のひとつで、騎士ローランが主人公となっています。
伝統的に口承詩人から伝えられており、フランス語で書かれている歌です。
市庁舎の西壁側には、ブレーメンの音楽隊の4匹の動物の像があります。
ロバの上に犬、犬の上に猫、猫の上に雄鶏が乗っている、物語の光景を表現した像です。
この像はパワースポットのようなもので、ロバの足に触れながら願い事を言うとそれが叶うといった言い伝えがあります。
そのため、多くの人が足に触れたことで黒かったロバの足の色がとれてしまいました。
記念撮影をして、お土産話にするのもおすすめです。
【南部】ミュンヘンやヒュッセンの観光エリア・スポット
こちらでは、ミュンヘンやヒュッセンといったドイツ南部にあるおすすめの観光エリア・スポットを紹介します。
ノイシュバンシュタイン城
>ノイシュバンシュタイン城はロマンティック街道の終着点で、年間130万人以上も訪れる人気の観光名所です。
19世紀後半にルートヴィヒ2世（バイエルン王）が建てたお城であり、別名では「白鳥城」と呼ばれています。
ルートヴィヒ2世はオペラに心酔していたことから、その世界観に憧れておとぎの国にあるようなお城を建築しました。
軍事上の事情などで建築したわけではなく、王の夢の城というわけです。
ノイシュバンシュタイン城の建築を命じたのが1868年でしたが、1886年にルートヴィヒ2世が謎の死を遂げており、このお城は未だに完成していません。
城の内部の装飾は贅沢なものが揃えられており、見応えがあります。
ロマンチック街道
ロマンチック街道はドイツ中部のヴュルツブルク～ノイシュバンシュタイン城付近まで続く、約400kmある街道です。
その道中にも、必見の観光エリア・スポットがさまざまあります。
たとえば、ハールブルク城やノイシュバンシュタイン城といった古城が挙げられるでしょう。
城壁の上を歩ける「ネルトリンゲン」、音楽家モーツァルトの父であるレオポルドの生家がある「アウグスブルク」なども見どころです。
ローテンブルク
ローテンブルクは、中世の雰囲気が残る街並みをしています。
木造の家や石畳の小路があるなど、絵本に出てくるおとぎの国のような観光エリア・スポットです。
その可愛らしい印象から「中世の宝石箱」と呼ばれています。
ローテンブルクは城壁に囲まれており、その上にのぼって歩けるのが特徴です。
ローテンブルクのなかでも、特にプレーンラインという一角は代表的な風景を見られることから多くの観光客が訪れています。
オクトーバーフェスト
オクトーバーフェストは、1810年頃からはじまったといわれている世界最大級のビールの祭典です。
毎年9月中旬～10月にかけてミュンヘンで開催されています。
オクトーバーフェストの会場は広大で、東京ドームが約9個分の広さといわれています。
市内にある6つの醸造会社が14の巨大テントをたてており、屋台やアトラクションなどが設営されます。
フェストの間は会場でビールがふるまわれ、ドイツならではのグルメも堪能できるのが魅力です。
コンサートや数kmも続くパレードを楽しんだり、荷台にビール樽を積んだ昔ながらの馬車が走ったりとドイツ文化をしっかり楽しめます。
オクトーバーフェスト開催期間中にドイツに行った際は、ドイツ最大のビールの祭典を楽しみましょう！
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ドイツ旅行のスケジュールを立ててみよう！
ドイツには古城など歴史的な建造物も多く、有名な観光スポットなど見どころが多いです。
タイミングがあえば、オクトーバーフェストやクリスマスマーケットなど、その季節ならではのイベントにも参加できます。
今回はドイツのおすすめ観光エリア・スポットをエリアごとに紹介しました。
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