Wi-Fiルーターの2.4GHzと5GHz、6GHzの違いはなに?それぞれの周波数の特徴やメリット・デメリットまとめ
Wi-Fiルーターを購入した際に、2.4GHzと5GHz、6GHzなどの表記を見かけたことありませんか?
接続設定の際に、よくわからないけど大きい数字の方がいいのでは?と5GHzや6GHzを選んでいる方もいるかもしれません。
それぞれの周波数における違いや、どちらを使えばいいのかなどの疑問についてご説明します。
この記事はこんな方におすすめです
- 周波数の違いを知りたい人
- Wi-Fi通信速度が遅くて困っている人
- 新しいWi-Fiルーターを購入検討している人
2.4GHzと5GHz、6GHzの違いはなに?
2.4GHzと5GHz、6GHzの違いはなに?
2.4GHzと5GHz、6GHzは使用しているWi-Fiの電波帯域(周波数)の違いです。
2.4GHzは、広く家電製品や電子機器で利用されている電波帯域(周波数)なので、自宅やオフィスなどにある他の機器と干渉を受ける可能性が高い帯域となります。
逆に、5GHzはまだこの電波帯域(周波数)を利用している機器が少なく、さほど干渉を受けることがない帯域となります。
6GHz帯は、1999年にIEEE 802.11aとして採用された5GHz帯から約20年ぶりに追加された帯域で、帯域幅が広く5GHzよりさらに混雑の少ない安定した通信が可能となります。
過去のWiFi規格策定の歴史と共に、これら2つの帯域の特徴を見てみましょう。
Wi-Fi規格策定の歴史まとめ
世代 | 年 | 規格名 |
モデル(名称) |
最大通信速度(1Gbps=1000Mbps) | 周波数 |
第7世代 |
2024年(未定) |
IEEE802.11be | Wi-Fi7 | 46Gbps |
2.4GHz帯 5GHz帯 6GHz帯 |
第6世代 | 2022年 | IEEE802.11ax | Wi-Fi6E | 9.6Gbps |
2.4GHz帯 5GHz帯 6GHz帯 |
2019年 | IEEE802.11ax | Wi-Fi 6 | 9.6Gbps |
2.4GHz帯 5GHz帯 |
|
第5世代 | 2013年 | IEEE802.11ac | Wi-Fi 5 | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第4世代 | 2009年 | IEEE802.11n | Wi-Fi 4 | 600Mbps |
2.4GHz帯 5GHz帯 |
第3世代 | 2003年 | IEEE 802.11g | - | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代 | 1999年 |
IEEE 802.11a | - | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE 802.11b | - | 11Mbps | 2.4GHz帯 | ||
第1世代 | 1997年 | IEEE 802.11 | - | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
ここ10年ちょっとで最大通信速度が一気に速くなっていますね。
web上で提供されるコンテンツの質があがり、送受信するデータの量が増えたことで、Wi-Fiを経由した通信も増え、それに応じてスペックアップをおこなってきたということになります。
また、第3世代までは、モデル(名称)はありませんでした。
元々は世代や規格名の表記しかなかったのですが、Wi-Fiルーターを使う人が一気に増え、さほど知識のない方でも最新モデルをわかりやすくするために名称をつけたのではないでしょうか。
現在最新のモデルはWi-Fi6Eとなっており、1つ前のモデルのWi-Fi6と最大通信速度は変わりませんが利用できる帯域が2.4GHz・5GHz・6GHzの3帯域となっています。
次は第7世代「Wi-Fi7」。Wi-Fi6Eと同様に2.4GHz・5GHz・6GHzの3帯域が利用でき、最大通信速度はなんと46Gbpsの超高速でWi-Fi6と比較すると約4.8倍のスピードとなります。
日本での発売は未定となっていますが、2024年5月ごろではないかと噂されています。
2.4GHz帯域の特徴
第1世代となる1997年から利用されている帯域で、Wi-Fiルーター(無線LANルーター)だけでなく多くの家電製品や電子機器で広く利用されています。
解放されてからの年月が長いため、オフィスや自宅にある家電製品の多くがこの2.4GHz帯を利用している可能性が高く、他の機器と干渉を受けやすい帯域となります。
他の機器から干渉を受けると、Wi-Fiの速度低下の原因となるというデメリットがあります。
5GHz帯域の特徴
5GHzの帯域は、2.4GHzの帯域と比べると利用している機器が少ない帯域のため他の機器からの干渉は受けずらく、安定した通信が可能となるメリットがあります。
ただ、5GHzの帯域は電波が遠くへ届きづらい、壁などの遮蔽物を通しづらいというデメリットがあり、遠くの部屋や壁を挟んだ隣の部屋などでは通信が不安定になってしまうことがあります。
また、5GHzの帯域は航空レーダーや気象レーダーと干渉する帯域となっています。
このため、「DFS(動的周波数選択機能)」と呼ばれる機能により制御されており、航空レーダーなどを検知した場合Wi-Fiが仕様している電波を干渉しない帯域に変更する制御が自動的に行われます。
この制御により、通信が切断したり通信速度の低下が起きることもデメリットの一つです。
このような特徴があるため、2.4GHzの帯域は今でも重宝されておりWi-Fiルーターも5GHz単独ではなく2.4GHzと併用できる仕様のWi-Fiルーターが発売されています。
6GHz帯域の特徴
6GHzの帯域は、5,925MHz~6,425MHzの周波数帯でかなり広い帯域を利用することができます。
また、5GHzのように航空レーダーなどの他のレーダーが利用していないためDFSによる制御も不要で、他の製品による干渉も少ない帯域というのがメリットとなります。
通信に利用可能なチャンネルが増えたことももう一つの特徴で、5GHzの帯域では160MHz幅の通信時に2チャンネルしか選択できなかったものが、6GHzの帯域では3チャンネルから選択して利用が可能となったため安定した通信ができることもメリットとなります。
電波干渉を受けづらくチャンネル数が増えたことにより、通信の切断や遅延のリスクはかなり軽減されていることから、ゲームやAR/VRなどの市場から注目されています。
6GHzの帯域のデメリットは、Wi-Fiルーター側では利用ができたとしてもWi-Fiを接続する機器が6GHzに対応していなければ利用できないことです。
これから6GHz対応の機器が増えていくことに期待しましょう。
2.4GHzと5GHz、6GHzはどれを利用するべき?
持っているWi-Fiルーターやデバイス(PCやスマホなどのWi-Fiルーターと接続してインターネットを行う製品)によって、利用できるかどうかは異なりますが、2.4GHzと5GHz、6GHzはどれを利用するべきでしょうか?
それぞれの帯域の特徴を踏まえて、Wi-Fiを利用する場所や環境によって選ぶのが良いでしょう。
利用する場所や環境を確認して選ぶ
利用する場所や環境によって、どの帯域を選ぶべきかを考えましょう。
- 屋内利用か屋外利用か
- Wi-Fiルーターを設置する場所から利用する場所までの距離や遮蔽物があるか
- 利用する環境に家電製品や電子製品がどれくらいあるか
①屋内利用か屋外利用か
屋外利用の場合は、5GHzの一部(5.2GHz、5.3GHzなど)の帯域においては電波法により禁止(もしくは条件付での利用)、6GHzの帯域においてもEIRP25mW以下のVery Low Power(VLP)に限り、屋外での利用が可能とされています。
屋内での利用については問題ありませんが、屋外での利用の場合は電波法違反となる可能性があるため、しっかりと確認してから利用するようにしましょう。
ポイント
- 5GHz・6GHzの帯域を屋外で利用の際は、電波法に抵触する可能性があるためしっかりと確認して利用すること
②Wi-Fiルーターを置く場所から利用する場所までの距離や遮蔽物があるか
Wi-Fiの電波が届く目安の距離として、2.4GHzの帯域は50〜100m、5GHzの帯域は40m程と言われています。
ただ理想とされる条件の元での目安の距離となるため、ある程度安定した通信を保てる現実的な目安の距離としては2.4GHzの帯域は25〜50m、5GHzの帯域は13〜25mほどとなります。
また、遮蔽物がある場合は5GHzの帯域は弱いため部屋を跨いでの利用がある環境の場合は2.4GHzの帯域を選ぶのがおすすめです。
ちなみに6GHzの帯域は、遮蔽物に弱い5GHz帯よりもさらに遮蔽物に弱く電波が届く目安の距離も10mほどとかなり近距離でしかパフォーマンスを発揮できないものとなっています。
ポイント
- Wi-Fiルーターの電波が届く現実的な目安の距離は5GHzの帯域で13〜25mほど(理想的環境で40m)なので、Wi-Fiルーター設置場所から25m以上の距離で利用する場合は2.4GHzを選びましょう。
- Wi-Fiルーター設置場所から壁や扉などの遮蔽物がある場合は2.4GHzを選びましょう。
- 近距離で遮蔽物の無い環境で使うなら、干渉の少ない5GHzや6GHzを選びましょう。
③利用する環境に家電製品や電子製品がどれくらいあるか
Wi-Fiルーターを設置して利用する環境に、他の家電製品や電子製品がどれくらいあるか?によっては電波干渉を受ける可能性があります。
電子レンジやパソコン、スマートスピーカーなど、家電製品や電子製品が多くある場合は干渉の受けにくい5GHzや6GHzの帯域を利用しましょう。
ポイント
- 家電製品や電子製品が多く、電波干渉を受けていると感じる場合は、距離や遮蔽物などの利用環境にもよりますが5GHzを試すのも良いでしょう。
接続するデバイスを確認して選ぶ
2.4GHzと5GHz、6GHzなどの帯域は、そもそも接続するデバイスが対応していないと利用することができません。
接続するデバイスがどの帯域に対応しているかを確認して帯域を選ぶようにしましょう。
また、電波法の関係で接続する機器・デバイスによっては指定された帯域しか利用してはいけない(禁止されている)場合があります。
例えば、屋内利用については問題ありませんが、ドローンを屋外で利用する際は2.4GHzの帯域しか許可されていないため注意が必要です。
ポイント
- Wi-Fiルーターで2.4GHzと5GHz、6GHzの帯域を選べたとしても、デバイス側で対応していなければ利用できない。
- 電波法によって、接続する機器やデバイスによっては許可されている帯域しか利用できないことがある。
スマホやパソコンがWi-Fi(WiFi)に急に繋がらなくなった!対処方法まとめ
5GHzの帯域が使えるおすすめのポケットWi-Fi(モバイルWiFi)
情報通信技術の進歩によって、ここ数年で大きなデータ量を送受信できるようになり、コンテンツもより品質の高いコンテンツが作られデータ量も大きくなっています。
それに伴って、より大きなデータを速く送受信できるようなWi-Fiルーターの開発が進み発売されています。
4年前に購入したWi-Fiルーターが原因で、今のコンテンツデータ量を送受信するのにはスペックが低すぎて遅延が起きていることに気づいていない方も。。
このスピードに合わせてWi-Fiルーターを買い替えるよりも、Wi-Fiルーターとインターネット回線、プロバイダーの一体型であるポケットWi-Fi(モバイルWiFi)をレンタルして新しい端末や規格、モデルが出るたびに借り直すような方も増えてきています。
5GHzの帯域が使えるポケットWi-Fi(モバイルWiFi)のレンタルサービスで短期レンタルでおすすめのWi-Fiレンタルサービスと、1ヶ月契約でお安く使えるWi-Fiをご紹介します。
短期レンタルで便利!おすすめの「Wifiレンタルどっとこむ」
5GHzの帯域のポケットWi-Fi(モバイルWi-Fi)が1日からレンタルできる「Wifiレンタルどっとこむ」は、必要な時だけレンタルして不要になったら返却ができる短期向けWi-Fiレンタルサービスです。
未定ではありますが、2024年と噂されるWi-Fi7が出るに古い規格のWi-Fiを返却して、新しい規格のWi-Fiをレンタルすれば良いだけです。
故障や新しいモデルが出るたびにWi-Fiルーターを買い替える必要もないのでおすすめです。
ビジョングループお客様サポートサイトからの申し込みならWiFiレンタルが最大40%OFF!お申し込みはこちら
1ヶ月契約でおとく!おすすめの「VisionWiMAX」
5GHzの帯域のポケットWi-Fi(モバイルWi-Fi)を1ヶ月契約でおとくに使える「VisionWiMAX」は、5Gデータ量も無制限で人気です。
1ヶ月契約で契約期間に縛りが無く、中長期で利用するなら「Wifiレンタルどっとこむ」より料金も安くお得になるのでおすすめです。
5Gの高速インターネットが使える「VisionWiMAX」は、インターネットの固定回線を引くか迷っている方や、外出先でも高速インターネットが必要な方、Wi-Fiルーターの買い替えが面倒な方におすすめです。
本サイトでは、このVisionWiMAXの特典をご用意いたしました。
詳しくは下記URLよりご確認ください。
ビジョンお客様サポートサイト特典★VisionWiMAXご契約で「15,000円キャッシュバック」&「端末一括購入選択で3,300円割引」!
WiMAXならデータ容量無制限!工事不要でかんたん高速インターネットの5G回線WiFiルーター【VisionWiMAX】
まとめ
Wi-Fiルーターの2.4GHzと5GHz、6GHzの違いについて、それぞれの帯域の特徴やメリット・デメリットを説明していきましたがいかがでしたか?
これからも、インターネット回線やプロバイダの送受信できる速度が上がり通信データ量が増えていくことで、さらにWi-Fiルーターも進化していくことが想定されます。
新たなモデルや新規格が出てくる際には、2.4GHzや45GHzなど割り当てられた周波数にも注目してWi-Fiルーターを選んで見るのもよいかもしれません。