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個人事業主も会計ソフトを使ったほうがいい理由

はじめに

会計ソフトを使うなんて、企業じゃあるまいし……そう思っていませんか?実は、個人事業主やフリーランスの方でも会計ソフトを使って、
帳簿をつけて収支の管理をした方が、メリットがたくさんあるんです。
簿記の知識も不要の簡単に使える会計ソフトを紹介していますので、最後まで読んでみてくださいね。

▼目次

会計ソフトでできることとは?

・そもそも帳簿って?

会計ソフトは「帳簿をつける」ためにあります。
帳簿とは、取引の内容を記録しておくためのもので、お金の動きを把握するためにとても役に立ちます。この帳簿にお金の流れを書いていく作業を「仕訳」と呼びます。仕訳は、仕訳帳に、売上や現金、原価などの「勘定科目」を記入し、さらにその勘定科目の金額を「貸方・借方」に区別して記載をします。

ここまでの作業であれば、自分で表を作成してエクセルでの管理や、手書きのノートでも十分に管理が可能です。
確かに「勘定科目」や「貸方・借方」など多少会計知識は必要になりますが、少し勉強して慣れれば十分に対応できる範囲でもあります。

仕訳帳に記入するという手間はもちろんありますが、個人事業主やフリーランスの方であればお金の出入りはそこまで多くないと思いますので、週に1回程度の記入で十分です。
ただ、会計ソフトであれば上記のような少しの会計知識も必要なく、使い方に沿って入力をしていくだけで勝手に帳簿を作ってくれるのでとても便利ではあります。

・会計ソフトの便利な機能

他にも、会計ソフトには下記のような機能があり、忙しい個人事業主の方やフリーランスの方にとって便利に使えます。
※機能は、使用する会計ソフトによって若干異なります。

・自動仕訳

・領収書やレシートの画像読み込み

・各種外部サービスとの連携(ネットバンクやAmazon、交通系ICカードなど)

・見積り書/請求書の発行

・確定申告書類の自動作成

ひとつずつ説明をしていくと「自動仕訳」は前述したように、金額とそれがなんのお金なのかを入力すると自動で貸方なのか借方なのかを判別し、仕訳帳に記載をしておいてくれる機能です。
領収書やレシートの自動読み込みは、経費を計上するときにとても便利ですね。写真をとってアップロードするだけで、項目を自動で読み込んで帳簿に記載をしておいてくれるので、うっかり捨ててしまったり、無くしてしまう心配もありません。
経費として使用したものの領収書やレシートは最大7年間の保管が義務付けされていますが、データで保存をしておけば場所をとってかさばることもありません。

各種外部サービスとの連携では、交通系ICカードの利用履歴を連動させて、交通費の計上を簡単にしたり、ネットバンクのお金の出入りを自動で反映させたり、Amazonで業務に使う消耗品を購入したりした場合の自動反映なども可能です。

そして、何よりも一番便利なのが、確定申告書類の自動作成ですね。
個人事業主やフリーランスなら、避けては通れないのが確定申告。毎年これに頭を抱えている人も多いのではないでしょうか?

次項では、なぜ会計ソフトを使うと確定申告書類の準備が簡単なのか、会計ソフトを使ったほうがいい理由などを紹介します。

目次へ

会計ソフトを導入したほうが良い理由

1.確定申告書類が簡単に作成できる!

毎年年度末に訪れる確定申告は、会社員とは違い個人事業主やフリーランスの方であれば避けられない行事ですね。会計知識もないし、帳簿つけたりするのも面倒だし、すべて税理士にお任せしているという人も多いかもしれません。

でも本当にそれでいいんでしょうか?せっかく稼いだお金を、税金を払うために作る書類に使う、ってよくよく考えるとなんとももったいない話です。
そのお金はできるだけ削減したいとは思いませんか。会計ソフトを使用すると、クラウド型かインストール型にもよりますが(違いは第三章で解説します)

会計ソフトの費用は、だいたい月1,000円程度の月額制か、1本1万円程度の買い切りかどちらかです。
どちらにせよ年間1万円程度で済みます。一方、税理士さんに書類作成まで頼むと年間10万円はかかります。場合によってはもっとすることもあるでしょう。
税金を払うために10万円支払う、、、そんなことってありますか?
確かに、税理士さんに依頼をした方が、専門知識があって正確ですし、こちらは言われるままに書類を出すだけで済みます。しかし、会計ソフトでも多少の知識と少しの手間で同じものを得ることが可能です。

2.青色申告をすることで、最大65万円の控除が受けられる!

確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。
それぞれの違いを簡単に説明すると、用意する書類の量が違います。そして、控除される税金の額が違います。
細かい違いを見ていきましょう。

・青色申告

青色申告に必要な書類は、「複式帳簿」「所得税青色申告決算書」「確定申告B」です。
控除額は最大65万円と大きな節税になります。

また、事前に「開業届け」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要がありますので注意をしてください。

・白色申告

白色申告に必要な書類は、「単式帳簿」「収支内訳書」「確定申告書B」です。
控除額は最大10万円と青色申告に比べるとずいぶん少ないですが、その分用意する書類が簡単で済みます。

青色申告の「複式帳簿」「所得税青色申告決算書」は、特にやっかいで会計知識がないとかなり作成が難しいでしょう。
しかし、大きな控除額は非常に魅力的です。

もし、会計ソフトの導入で、青色申告の書類が簡単に自分で作成できるとしたら、こんなにいいことはないと思いませんか?
では、そんな「会計ソフト」はいったいどれを使えばいいのでしょうか?
個人事業主やフリーランスの方におすすめの会計ソフトを次項で紹介します。

目次へ

個人事業主が会計ソフトを導入するなら

個人事業主やフリーランスの方が会計ソフトを導入するなら圧倒的にクラウド型の会計ソフトがおすすめです。

1.クラウド型とインストール型の違い

・クラウド型
オンライン上で使用できる会計ソフトのこと。インターネットがあればどこからでもログイン一つで帳簿をつけることができます。
デバイスもPC、スマートフォン、タブレットとどれでも使えるものも多く、移動が多い忙しい個人事業主の方でも便利に使えますね。

また、そもそもクラウド型の会計ソフトは、会計知識のない人が使うことを前提に作られていることが多いので、
見た目がわかりやすいものも多く直感的に操作ができます。
さらに、クラウド型ならアップデートなども無料。法改正や税率変更にも即座に対応してもらえます。
ネックになると言えば、毎月必ずお金がかかること。月々の費用は決して高額ではありませんが、使い続ける間はずっと利用料を払うと思うと長い目で見たときに
結構高額になっていることもあります。

・インストール型
一回ソフトを購入してPCにインストールすれば、終わりのソフトです。支払うお金が一回で済み、インターネットのない環境でもいつでも使うことができます。
ただ、アップデートは有料になり、法改正や税率変更の際は追加でお金を払わなくてはいけません。また、インストールできるPCも基本的に1台なので、
ソフトが入っているPCが手元にない時は帳簿の記載ができません。

また定期的にバックアップをしておく必要があり、PCの不調などでデータが飛んでしまうことも無きにしもあらず、と言ったところです。会計知識が多少ある人が使うことを前提に作られているものも多く、初見では使いこなせないこともあります。
そのかわり、手厚いサポートが受けられることもあり、電話でわからないことを聞けるソフトもありますよ。

個人事業主の方におすすめの会計ソフト

個人事業主の方におすすめなのが以下の3つのソフトです。
それぞれの特徴を紹介します。

・MFクラウド
フリープランがあり、ずっと無料で使える機能もあります。事業の規模によってはこれで事足りることもあるかもしれません。
また、会計知識がなくてもわかりやすい見た目が特徴的です。シンプルで使いやすいと評判ですよ。

・弥生会計オンライン
老舗の会計ソフトメーカーが作ったソフトです。見た目の使いやすさは他のソフトに劣るものの、充実のサポートがついているプランもあり
会計知識をどんどんつけていきたい事業者さんにはおすすめです。最初の1年は無料で使えるプランもあり、お試しで導入してみてもいいですね。

・クラウド会計ソフトfreee
使いやすい見た目と、スマートフォンアプリの充実が売りのソフトです。スマートフォンだけで、青色申告書類が作成できるのはこれだけ!
手軽に会計ソフトを導入したい人におすすめ。さらに拡張ソフトも多く、事業が大きくなってきてもこれひとつで対応できるのが何よりの魅力です。

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まとめ

個人事業主やフリーランスの方でも会計ソフトを導入した方がいい理由を紹介しました!
確定申告書類や事業の推移がわかるためにも、帳簿はつけておいたほうがいいですね。会計ソフトを導入する際は、クラウド型で使いやすいfreeeがおすすめです。

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