【2023年11月更新】訪日中国人観光客の「本格復活」はいつ?インバウンドのカギを握る訪日中国人観光客の現状と集客方法
日本では新型コロナウイルスの第5類移行から、航空会社各社において路線の再開・開設が相次いでおり、本格的に海外への渡航や訪日外国人の増加が期待されています。
また、2023/8/10より中国政府が日本への団体旅行を解禁すると発表があり本格的な中国からの観光客に期待度が高まっていましたが実際はどうだったのでしょうか?
コロナ以前は、「中国からの訪日客による爆買い」が話題となったこともありましたが、過去どれくらいの中国からの訪日観光客数があったのか?また、訪日中国人観光客は戻ってくるのか?
過去の訪日観光客数を含めて、10月度の中国からの訪日観光客数に注目してまとめてみました。
この記事はこんな方におすすめです
- 訪日観光客(インバウンド)に興味がある人
- 中国からの訪日観光客に期待している人
- 中国からの訪日観光客集客に興味がある人
中国人観光客数(訪日中国人観光客数)
まずは、中国から訪日観光客数を新型コロナによる規制等が始まる前となる2019年1〜12月で見てみましょう。
日本政府観光局(JNTO)のデータを元にまとめた表となります。
国・地域 |
2019年1月〜12月 |
シェア率 |
総数 | 31,882,100 | 100.0% |
中国 | 9,594,300 | 30.1% |
韓国 | 5,584,600 | 17.5% |
台湾 | 4,890,600 | 15.3% |
香港 | 2,290,700 | 7.2% |
米国 | 1,723,900 | 5.4% |
タイ | 1,319,000 | 4.1% |
豪州 | 621,800 | 2.0% |
フィリピン | 613,100 | 1.9% |
マレーシア | 501,700 | 1.6% |
ベトナム | 495,100 | 1.6% |
シンガポール | 492,300 | 1.5% |
英国 | 424,200 | 1.3% |
インドネシア | 412,800 | 1.3% |
カナダ | 375,200 | 1.2% |
フランス | 336,400 | 1.1% |
ドイツ | 236,500 | 0.7% |
インド | 175,900 | 0.6% |
イタリア | 162,800 | 0.5% |
スペイン | 130,200 | 0.4% |
ロシア | 120,000 | 0.4% |
その他 | 1,381,000 | 4.3% |
参考:日本政府観光局(JNTO)訪日外客数(2019 年 12 月および年間推計値)
2019年の訪日観光客数の総数は3188万2100人、このうち中国からの訪日観光客数が1番多く、959万4300人と30.1%を占めています。
次に韓国からの訪日観光客数で558万4600人、台湾から489万600人、 香港からは229万700人となっていますが、やはり中国からの訪日観光客数は圧倒的に多かったことがわかります。
そんな中国からの訪日観光客数は現在どのようになっているのでしょうか。
直近の中国からの訪日観光客数や中国からののを見てみましょう。
現状の中国からの訪日観光客数(直近12ヶ月)
年月 |
訪日外客総数(人) |
中国からの 訪日外客数(人) |
シェア率 |
2023年10月 | 2,516,500 | 256,300 | 10.1% |
2023年9月 | 2,184,300 | 325,600 | 14.9% |
2023年8月 | 2,156,900 | 364,100 | 16.8% |
2023年7月 | 2,320,600 | 313,300 | 13.5% |
2023年6月 | 2,073,300 | 208,500 | 10.0% |
2023年5月 | 1,898,900 | 134,400 | 7.1% |
2023年4月 | 1,949,100 | 108,300 | 5.6% |
2023年3月 | 1,817,500 | 75,700 | 4.2% |
2023年2月 | 1,475,300 | 36,200 | 2.5% |
2023年1月 | 1,497,300 | 31,200 | 2.1% |
2022年12月 | 1,370,000 | 33,500 | 2.4% |
2022年11月 | 934,500 | 21,000 | 2.2% |
参考:日本政府観光局(JNTO)訪日外客数(2023 年 10 月推計値)
同じく日本政府観光局(JNTO)のデータより、中国からの訪日外客数に注目してみると、今年の3月くらいから徐々に中国からの訪日外客数は増えつつあるものの、2019年のような30%のシェアに戻るほどの勢いはまだありません。
8/10に中国から日本への団体旅行を解禁したというニュースがあり、期待値は高まっていましたが、10月の中国からの訪日外客数は256,300人となり全体の訪日外客数に対して中国の訪日外客数約10%ほど、と8月をピークに減少傾向となっております。
逆に、全体の訪日外客数は伸びてきており、2019年同月を超える2,516,500人となっております。
中国人のシェアが下がっている中、シンガポールをはじめとした東南アジア、また米国やドイツなどを含む欧米豪地域等において訪 ⽇外客数が増加したことが今月の回復率の押し上げ要因となっているようです。
これからどれくらい中国からの訪日観光客が戻ってくるかによって、全体の訪日観光客数(インバウンド)にも大きく影響すると考えれらます。
過去のデータから見る中国からの観光客数多い月
2019年の日本政府観光局(JNTO)データから中国からの観光客数が多い月をまとめてみました。
2019年 | 訪日外客総数(人) | 中国からの 訪日外客数(人) |
シェア率 |
1月 | 2,689,400 | 754,400 | 28.1% |
2月 | 2,604,300 | 723,600 | 27.8% |
3月 | 2,760,100 | 691,300 | 25.0% |
4月 | 2,926,700 | 726,100 | 24.8% |
5月 | 2,773,100 | 756,400 | 27.3% |
6月 | 2,880,000 | 880,700 | 30.6% |
7月 | 2,991,200 | 1,050,500 | 35.1% |
8月 | 2,520,100 | 1,000,600 | 39.7% |
9月 | 2,272,900 | 819,100 | 36.0% |
10月 | 2,496,600 | 730,600 | 29.3% |
11月 | 2,441,300 | 750,900 | 30.8% |
12月 | 2,526,400 | 710,200 | 28.1% |
総計 | 31,882,100 | 9,594,400 | 30.1% |
2019年データから見ると、中国からの訪日観光客数が増えるのは7月、8月が急激に増えるようです。
2019年は訪日観光客数の総数も多くなっている7月、8月ですが、中国からの訪日観光客数も100万人を超えており、8月にはシェア率が39.7%と圧倒的に中国からの訪日観光客数が占めています。
中国の方が旅行など大移動する季節といえば1月、2月で旧正月(春節)の休暇と言われていますが、訪日観光客数という観点で見るとその数よりも7月、8月の方が多いということになります。
本格的な中国からの訪日観光客(インバウンド)回復はいつからか?
日本政府観光局(JNTO)の発表はまだ現時点で4月までとなっており5月以降の数値はまだ発表されておりませんが、2019年のデータから考えると7月、8月はさらに中国からの訪日観光客が増えてくると想定されていましたがそこまで大きな回復は見られませんでした。
2019年データから見ると、10月〜12月は7月、8月と比較し70%ほどの数となるため、そこまで増えないと想定ができそうです。
2023年10月以降の中国からの訪日観光客(インバウンド)に期待しつつ、回復を待ちたいと思います。
中国からの訪日観光客(インバウンド)を集客できる「大衆点評」
2023年後半にも、中国からの訪日観光客(インバウンド)が回復してくるのであれば、「うまく中国の方を集客して売り上げをあげたい!」と考える飲食店などの事業者の方も多いのではないでしょうか?
そんな中国のからの訪日観光客を集客できる「大衆点評」をうまく活用することで、大きな売り上げを上げた飲食店などの事業者があります。
大衆点評とは?
- 大衆点評とは?
- 「大衆点評」は、中国人が利用する世界中の"店舗情報"と"消費者によるレビュー"を掲載する中国最大の生活情報アプリです。
- 2003年4月にサービスを提供開始しており、レストラン情報だけでなく、クリニック、サロン、エンタメなど3000万件以上の登録店舗数があり、店舗情報やレビュー以外にも各種割引特典付きチケットなどが掲載されているため人気のアプリとなっています。
「大衆点評」は中国名で「大众 点评」と呼ばれる中国最大の生活情報アプリです。
日本では、店舗情報の口コミサイトで「食べログ」などが有名ですが、飲食店だけでなくクリニックやサロン、エンタメなどの幅広い業種の店舗情報や口コミ情報を世界規模でまとめられているアプリです。
店舗情報は3000万件以上の登録店舗数があり、割引チケットなどの特典もあるため利用されているアプリとなります。
日本もそうですが、特に中国では「口コミ」が人々に大きな影響をもたらす国とされています。
日常の商品購入や飲食店で食事だけでなく、海外を含む旅行先のおすすめスポットやお土産など、大衆点評などの口コミ情報にある評判を元に判断し、実際に購入や体験して良かったらその情報をSNSでシェアするという行動をとることが中国では当たり前となっており、大きな影響をもたらしています。
中国では日本の3倍以上も、口コミを重要視するとされており、訪日する中国人の割合が多い30代では、テレビやラジオ、新聞といったメディアと比べるとインターネットの口コミ情報を10~40倍以上も信頼しているという調査結果もあります。
そんな中国の口コミ情報をまとめている口コミアプリが「大衆点評」となります。
「大衆点評」は中国人に人気の口コミアプリ
日本でも食べログでお店探しをする際に、店舗情報や口コミ情報を見てを選んで予約するようなシーンがありますが、中国でも同じようなシーンで利用されています。
「大衆点評」の利用の流れ
- 場所とジャンルでお店探し
- 検索結果から良さそうな店舗ページへ
- 店舗情報・口コミ・メニューなどを確認
- MAPを使って現地店舗へ
まさに、日本で飲食店探しをする際に使うアプリのような利用方法となっています。
このアプリは、中国国内の利用は当たり前ですが日本を含めた世界の店舗情報が掲載されているので、中国の方が海外渡航する際の情報を調べる際にも利用されています。
訪日中国人観光客向け集客に「大衆点評」
「大衆点評」は、中国の方が訪日旅行の計画を立てる時から日本に来て旅行中まで利用されている口コミアプリです。
「訪日中国人を集客したい!」と思っている店舗運営者の方には、おすすめのプロモーション方法となります。
日本を含む世界中の観光都市をカバー
「大衆点評」は、全世界で1000を超える国と地域をカバーしています。
全世界の店舗登録数は3000万以上、うち日本の店舗登録数は100万以上となっており、270万以上の口コミ情報が掲載されています。
日次アクティブユーザー数は5000万ユーザー以上で世界規模の口コミアプリとなります。
海外旅行へ行く中国人のAPP利用率
中国政府提供のデータから、FIT旅行者(海外個人旅行者)の30%以上が旅行前に大衆点評の口コミを参考にしているとされており、日本を訪れる中国人FIT旅行者の55%が旅行前に大衆点評のレビューを参考にしているとされて ています。
日本へ旅行する中国人にとって、GoogleマップやWeChatに加えて、欠かせないアプリの1つとなります。
日本での導入店舗では行列ができる
日本で中国人旅行客の行列ができているラーメン店を見たことはありませんか?
実は日本の有名なラーメンチェーン店で「大衆点評」をうまく活用して中国からの訪日客を集客している店舗もあります。
「同じラーメン屋で、同じ主要駅付近なのになぜあの店だけ??」
と疑問に思っている競合店舗があれば、もしかすると「大衆点評」に登録し運営していることで中国人集客を行っているのかもしれません。
大衆点評に登録し、訪日中国人観光客(インバウンド)の集客を強化
ここまでお伝えしてきた「大衆点評」を実際に登録・運営しようと思っても「どうやって登録したらいいの?」
「そもそも中国語のサイトで自分では無理。。」
そんな時はインバウンド対策ドットコムにお任せください。
インバウンド対策ドットコム
インバウンド対策ドットコムは、訪日中国人集客のための「大衆点評」 の登録〜運営をサポートしています。
「大衆点評」登録における中国語の壁や、アカウント開設以降の運営をサポートすることで訪日中国人の旅前から旅中での集客を行えます!
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まとめ
中国からの訪日観光客数に注目しながら、2019年の訪日観光客数や直近6ヶ月の訪日観光客数を見ていきましたがいかがでしたでしょうか。
中国からの訪日観光客数が2019年水準まで戻ってくると、訪日観光客数全体(インバウンド)も大きく増加することは想定されるので期待も大きくなるばかりです。
2023年後半に向けて、日本から海外渡航するアウトバウンドだけでなく、訪日観光客(インバウンド)の数にも今後も注目していきたいと思います。
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